"重力場の時空間変動からよみとる,火山活動の推移(6)

−地殻変動は再加速か?.−"

(重力測定グループ:大久保修平、古屋正人、孫文科、渡辺秀文,坂上実

文責:大久保 okubo@eri.u-tokyo.ac.jp)


● 下の図は,2000年12月20日から2001年1月19日にかけての1ヶ月間の重力変化を表したものです.

測定精度(プラスマイナス10マイクロガル)を超える変動が山頂付近と坪田(南東海岸)にあるようにも見えます..


● 過去2ヶ月分(1ヶ月ではなくて)の変動(下の図)を見ると,より明瞭にわかります.

島の北東部から南西に向かう軸を対称軸としたバタフライ(蝶々)のような変動が復活しているようです.


バタフライ(蝶々)のような変動パターンはダイク閉口モデルで解釈できます.


● 絶対重力観測の結果は下記の通り,


Discussion and Conclusions

2000年12月-2001年1月のプロセス

・収縮過程は再加速か?

 10月中旬以降12月中旬までの期間は 

 地殻活動のレベルとしては停滞していた,

 9-10月の1/10から1/5程度)

・絶対重力:単調増加から減少傾向へ

・新しいフェーズに入ったか?

 (火口温度,火映)