コンピュータの処理能力を十分に活用することで,これまでは計算が難しかった問題が解けるようになります.このような研究はデータサイエンスの分野で盛んです.データサイエンスで培われた手法を応用することで,最低限の地震波形データから,最大限のデータを引き出すような手法の開発を目指しています.
リバーシブルジャンプマルコフ連鎖モンテカルロ法と呼ばれるベイズ統計に基づく手法を用いることで,地震波形から地下構造のグリーン関数を推定する手法を開発中です.この研究は,ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)と意見交換をしながら,共同で行っています.
図1.グリーン関数の推定例(合成波形による実験)