Takashi Furumura Lab.'s Website 古村孝志研究室


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● 2016年4月16日熊本地震(M7.3)の揺れの広がり

災科学技術研究所の強震観測網(K-NET, KiK-net)の強震観測データを用いて、熊本地震の揺れが震源から広がる様子を可視化表示。図は地面の揺れの強さを強調して表示している。赤は震央をあらわす。震源から断層運動が進行した北西方向に強い揺れが放出されるとともに、大分で誘発地震が起きたことで、局所的に強い揺れが起きている。揺れは、およそ秒速3キロメートルの速度で西日本に広がった。大阪、名古屋、関東などの平野では、周期の長い揺れ成分(長周期地震動)が増幅され、その揺れが長く続いた。

● 2011年東北地方太平洋沖地震の津波シミュレーション

東北地方太平洋沖地震(M9.0)では、岩手県沖から茨城県沖にかけての約500km*200kmの震源域が平均20mずれ動いたことに加え、 日本海溝軸付近の、プレートが沈み込み始めた場所が50m以上も大きくずれ動いたことで、震源域の直上には大きな海底地殻変動が 発生、これが海水を押し上げ・下げして広い範囲に海面変動が生まれた。海面に生まれた巨大な水の山は、重力によって崩れ、 沿岸に津波が押し寄せた。
地震により震源域直上に海面変動が発生し、これが津波として沿岸に伝わる過程を シミュレーションにより再現した。


● 1995年兵庫県南部地震の強震動シミュレーション

1995年兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)は、明石海峡の地下を震源として発生したM7.3の活断層地震であり、 断層破壊が淡路島と神戸市街地の側に向かって進行しました。断層破壊の進行方向に向かって強い揺れが生まれた ほか、盆地構造における地震波の増幅と干渉により、神戸市街地と淡路市の狭い範囲に帯状に強い揺れが生まれ 多くの被害が生じた(川瀬・松島,2000)。
神戸ー阪神地域の3次元基盤構造と、兵庫県南部地震の震源モデル(Yoshida and Koketu, 1995)を用いて 強い揺れ生成の再現計算を海洋研究開発機構のスパコン「地球シミュレータ」を用いて行った。



● 1707年宝永地震の揺れ・津波シミュレーション

南海トラフ沿いでは、フィリピン海プレートの沈み込みに伴って、100〜150年の周期でM8〜9クラスの巨大地震が繰り返し 発生している。1707年宝永地震は、南海トラフ地震の中でも規模の大きなものであり、駿河湾〜日向灘にかけて一度にプレート のずれ動きが起きた、M8.7規模の地震であったと考えられている。
巨大地震が起きると、小刻みに揺れる強い揺れに加え、周期の長い長周期地震動も強く発生する心配がある。宝永地震の 震源モデルを用いて、長周期地震動の再現計算を「地球シミュレータ」を用いて行った。震源域に沿って、陸地では強い 揺れが起きるほか、震源域から離れた東京、名古屋、大阪などの平野で長周期地震動が強く増幅され、揺れが長く続く様子が わかる。



宝永地震の津波シミュレーションを見ると、南海トラフ地震の震源域は陸に近いため、場所によっては地震発生から 数分で津波が沿岸に押し寄せることがわかる。浅海に近づくと津波は増幅され波高が高まるほか、湾や入り組んだ海 岸線に津波が集まることで、局所的に波高が何倍にも高くなることがわかる。瀬戸内海、大阪湾、伊勢湾、東京湾など は水深が浅く、津波の伝播速度が遅れるため、地震発生から1時間以上をかけて湾奥に津波が入り込む。



● 深発地震と異常震域のシミュレーション