メモ (5/2/00)


長周期(12秒)微動の時間変化について


Spectrogram:

(横軸は元日から数えた日数.91が3月31日に対応.縦軸は周波数の対数.-1は0.1Hzすなわち周期10秒を意味する.)

昭和新山観測点の上下動速度記録の噴火直前からのスペクトログラム.長周期微動の周期・振幅の時間変化が見える.周期は,噴火当初は10秒程度であったことがわかる.熱水反応を起こしている地下の帯水層(?)が安定な状態になるのに3日ほどかかったということを示すのか?(105-113日が抜けているのは,現在北大よりデータ転送中.その後のデータがあるのは,現地に行って直接持ち帰ったため.)

上と同じものを異なるカラースケールで示したもの.長周期微動の振幅のピークは4月3−4日である.噴火後一週間ほどでピークが終わっているように見える.その後は,全くないというわけではないが,弱いレベルである.

善光寺観測点におけるスペクトログラム.初めの噴火直後から観測開始.昭和新山観測点に較べると長周期のノイズが大きいが,長周期微動の時間変化はここでも読み取れる.