サルでもできるPetrel -Petrel Note-
2018/5/14試験公開:木下の覚書をもとにまとめています.
全くのエンドユーザーとしての木下が,日々Petrelと格闘する中で獲得したノウハウを,惜しげもなく(恥ずかしげもなく)公開するものです.主に私自身が活用するための,日記のようなものです.ですから何の保証もないですし,シュルンベルジェ社の許可も得ておりません.質問があれば木下までメールにてお願いします.
○Petrelのライセンスがうまく立ち上がらない(2016年2月)
- License serverとして2015のものを立ち上げ、かつ、license fileを再読み込みしたが、だめ
- USBの違う場所にドングルを差しなおしてもだめ
- 2014なら立ち上がった。
- 翌日2015が立ち上がった。
- --> SLT を正しく起動していなかったのかも知れない.デスクトップのものでなく、ただしく2015SLTを「管理者権限」で起動する。
○PetrelをElitebookでも更新する(2015版に)(2016年2月)
- まずWindows7を最新に更新
- IEを11に更新
- Javaをインストール
- slbのダウンロードセンターに入るために、loginする
- 一覧が出るので、Petrel2015_studioのセット版をダウンロードする(そのままだとエラーが出るので、domainタグをクリックし、同じようなリストが出たらPetrel2015_studioを選択する)→一晩かかった.
- 解凍してInstall
GPU NVIVIAドライバーを更新せよ,というメッセージが出る場合がある.
システムメモリーは最低16GB, 32GBがお勧め.
- 続いて,SLT2015をインストール
- CodeMeterをインストール(Licenceの下にあったCodeMeterRUntime.exeを実行)
○Legendを表示する方法
- 表示画面の上にあるアイコンで、座標軸のものを右クリックするとLegendが現れる。
○Petrelで別のプロジェクトを輸入する方法
- HomeからReference Project Toolを選択する.
<Polygon作成関連>(2014年6月)
○地形図のある領域だけを表示し、あとはcropする
- Polygonを作成する
- 地形図を選択して右クリックでsetting画面を出す calculations --> Polygon operation
○Pane(左側にある、WindowsのExplorerのような部分)を表示する
- 一番上の行のメニュー(FIle Edit View Insert ....)の View --> Panes を選ぶ
○Make/edit Polygonを選ぶには?
- Process Paneを表示 --> Utilities --> Make/edit Polygons
○Polygonを新規に作成するには?
- 上記の状態で、メニュータブからStratigraphy --> Polygon editingを選ぶ
- 左クリックでその場所が加わる これを繰り返すとだんだんpolygonができていく
- 最後にcloseするには、右端の下のほうにあるclose selected polygonをクリックすると、最初と最後の点をつないで、閉じてくれる
- Polygonを消すには、その上で右クリックしてdeleteを選択する
- Polygonの点を編集するには、右アイコンの上の方のedit polygonを選び、あとはマウスドラッグ。
<Polygon作成関連以外>(2014年-2017年)
○3D-volumeを表示するには
- Volume renderingをしないといけない
○3D volumeの、断層部分など、ある部分だけを表示してあとは透明にする
- 振幅のある部分だけをtransparentにする
- 断層とか、海底面とか、ある部分だけを抽出する
○Volumeの一部をcropする
- InputPaneにてCropしたいColumeの上で右クリック、中央付近にあるInsert Virtual cropを選択する
- もともとのVolumeの下にCropVolumeが形成されるので、そのsettingで調整する
○Operations(地形などのsurfaceに対して)
- 地形を選んでsettingの中のOperationsを選ぶと、いろいろな演算が出てくる。
- たとえば地形を反転(-Z)することが可能。
○Volume attribute
- PaneでVolumeを右クリックして選択する
- たとえば地形を反転(-Z)することが可能。
○3DでHorizonpickするには?
- 上記2Dと同様に準備するが、3Dwindowを表示させる
- InputPaneで Interpretatin Folderの下に Seismic Horizonを新たに作成する(右クリック)
- 画面上のメニューでseismic interpretationを選び、その下のアイコンseismic interpretationを左クリック(Tool Paletteの四角い小さい画面が出現する)
- その画面の最上段左から4番目、「seeded 3D autotracking」 を選択する
- 端のInlineかXline上でpickしたいHorizonをクリックする
- すると、あら不思議、3D全体を一気にpickしてくれる! ところどころ隙間が開くが、一瞬である。
※autoのパラメータは調整できるか?
- Input Pane から、該当ずるHorizonを選択して右クリック、setting --> Auto trackingタブを選択する。
- condifence levelを30%から下げると、基準がゆるくなる。その上で、tool paletteで「seeded 3D autotracking」 を選択して、かけているhorizonのあたりをクリックすると、補ってくれる。
次はseismic interpretation - Make SurfaceでSurfaceを作成する。
- 上記xyzデータを選択の上、新たなsurface名を入力する。あとは自動。
- 境界の外にsurfaceを作らないためには、make surfaceの画面で、Geometryタブの下のほうにある、Boundary -- Make boundary from input and extend in 3 nodes をチェックする。
- 色の調整や照明の調整を行う。エンボスにするには、グレーにしてその色の範囲を十分に広くすればよい。
○海底地形を表示するには?
- 既存の地形(surface)をPolygonで切り出す
- 事前にsurfaceを複製しておく(Paneで右クリックしてコピペ)
○照明の当て方を変更する
○任意の線でVolumeを切るsectionを作成する
- 3Dの上で右クリックし、アイコン集団の左上にある「Seismic interpretation」の中のseismic interpretation を選ぶと、いろいろなアイコンが現れる。
- その中にcreate arbitrary composite sectionsというのがある(左下2番目)。さらにその中に、
composite section(どうやら、既存のセクションを切り取って複数組み合わせることらしい)と、Polyline intersection(任意の折れ線にそってセクションを作成するようだ)の2種類がある。
-
左下のアイコンは select composite section で、既存のsectionをクリックして複数選択し、それらからcomposite sectionを作る(有能!)。
しかも、その各面を「manipulate plane」を使って移動することも可能であった!(arbitraryではできない)
ただし、これらは深度断面を切り出すことはできない。
○(上記の応用)あるセクションの一部のみを切り出す
- 上記でcompositeを作成し、不要な面をdeleteすればよい。
○海底地形などのデータを読み込みたい((X,Y,Z)形式のランダムデータ)
- gridデータをアスキー(XYZ)に変換 grd2xyz -s *.grd > *.xyz (-sでNanデータの行を出力しない)
- EmEditorなどで、LFをCRLFに変換(PetrelはWindowsフォーマットなので)
- HomeのImport Dataでこのxyzデータを選択する。
- XをLon、YをLat、深度をNagateするならする。
- CRSをGCS-WGS84を選択する(これが重要)。
- これでImportされたので、つぎはseismic interpretation - Make SurfaceでSurfaceを作成する。
- 上記xyzデータを選択の上、新たなsurface名を入力する。あとは自動。
○VolumeデータとInlineなどを重ねるときに、透明にしたりしなかったりするには
- それぞれの項目のsettingでOpacityを設定する(全体を半透明にするには、全体を50%とかの透明度に設定すればよい)
- その上で、INtersectionのレイヤーのsettingのStyleにある、enable transparance in intersectionのチェックをはずすと、その前にあるものが不透明になってくれる(これが自然)。一方これにチェックすると、前後関係を無視してIntersectionを優先して表示してくれる。
- ただしこれをチェックをはずすと、settingのOpacity設定をどう変えても無視されてしまい、後ろがみえなくなる。※前後関係を維持しつつ、後ろを半透明、というのはできないようだ。
○Volumeイメージを表示するには?
- 3DデータをRealizeする(右クリック 下のほうにrealizeがある)
- 自動的に*_realize というタグが生成される(時間がかかることに注意)
- できたら、それにチェックをいれる
- さらにsetting - style - volume visualization - volume renderにチェックを入れる→これで表示される
- つぎに色やOpacityを調節する。
○Operations(地形などのsurfaceに対して)
- 地形を選んでsettingの中のOperationsを選ぶと、いろいろな演算が出てくる。
- たとえば地形を反転(-Z)することが可能。
○3Dデータから、ある孔(軌跡)にそった値を抽出する方法
3次元速度データからの抽出など。3次元PSDMデータから振幅の抽出。
-
--> Geobody - Well Probeでは、孔にそって速度イメージが抽出される。
- --> Volumeを選んで右クリックし、真ん中辺にある Create well seismicを選択
Wellのところに新たにそのVolumeのタグが現れるので、そこでsettingでいろいろ変更する
Export ObjectでSEGYかASCIIか聞いてくるので、ASCIIを選ぶと書き出してくれる。
また、CreateWellSeismicの結果として、すべての既存Wellに対して、その孔に沿って3DVolumeから抽出した物性を、孔の位置にプロットしてくれる。
○Wellを加える方法
○任意の線に沿ってイメージを出す方法
- 上記のCompositeでもよいし、arbitraryでも可能だが,random lineで行う方法。
- 表示中のVolumeのPaneで右クリックして Insert random lineを選択すると適当な角度の垂直断面が追加される
- シフトを押しながらマウスを動かすと「回転」する。普通にマウスを動かすと前後に平衡移動するのは同じだが。
○3次元速度構造Volumeを別の物性に変換する
- Input paneにて変換したいVolumeを選択して右クリック-->Calculator
- 真ん中下の白い四角に入力する。
- まず、新たに作成したvolume名をタイプし、=を入力する。
- 次に。入力となるVolumeを下の Select seismic variable から選択してクリックする。あとは式を適宜入力する(以下の例を参照)。
Porosity2017=1209/PGS2016_psdm_velocity_model_Realized_1 - .1377
○Wiggleプロットのやり方(2次元プロットでのみ有効)
- Setting画面を出す。
- Styleタグ-->Wiggleの設定を行う。
○2次元画面での縦横スケールの変え方
- ×上に100%の欄があるが、ここを変えると縦横比を保ったまま変化してしまう。
- 左側のpaneをWindowsにして、Interpretation Window --> Interpretation1を選択し、
右クリックするとsettingタグがあわられる。ここで変更する。
○紙のサイズを変更する
- 左側の窓をWindowsにして、Interpretation Window を選択し
--> Setup paperを選択する。紙のサイズが変わるだけで縦横比は変わらない。
○表示Windowのサイズを変更するには?
- WindowペインでInterpretation windowタグで右クリックしてsettingを出す。A4などの用紙サイズが出る。
○InlineとXline表示を入れ替えるには?
- Input PaneでInline、Xlineをそれぞれチェックする
○Horizonピックするには?(以下はPetrel2012などの古いバージョン)
- ProcessPaneで Seismic Interpretatin を選ぶ
- 右側にアイコンがたくさん出現するので、H印をクリックする
- InputPaneで Interpretatin Folderの下に Seismic Horizonを新たに作成する(右クリック)
- そのHorizonのsettingでAutotrackingを選択して調整する。
- 右アイコンで Seeded 2D Autotrackingを選択する。
- ピックしたHorizonを左クリックすると自動的に抽出してくれる。