平成16年2月3日(火)三宅島の様子

観測ヘリ:UH-60JA 陸上自衛隊
観測者:嶋野,宮下・飯野(気象庁)
観測時間:10:47〜11:04


写真撮影者 嶋野岳人   写真の2次使用については問い合わせ下さい



Fig1
Fig1.jpg
Fig2
Fig2.jpg
Fig3
Fig3.jpg
Fig4
Fig4.jpg
Fig5
Fig5.jpg

写真説明
Fig. 1:白色噴煙(噴気)は水蒸気が主体と考えられ,かつては日射光当たると赤く色づいて見えたが,それもほとんど認められなかった.このような白煙がカルデラ内の南側を常に覆っていた.しかし,ほとんどの水蒸気は噴煙がほぼカルデラ縁に達した段階で消滅してしまい,カルデラ外にはほとんど出ていない
Fig. 2:火山ガス特有の青白い流れがほとんど見られず,流下方向を予測することは肉眼ではほとんどできない.しかし,火山ガスは東〜東南東方向に流れており,この方角ではかなりガス臭がした.また,カルデラ内に滞留しているガスに関しては青白色を呈していることがわかる.
Fig. 3:山頂火口は主火口中心部で最も活発に白色噴煙を出していた.その周辺でも絶え間なく噴気がでている様子であったが,ガス,水蒸気の放出量は遙かに主火口の方が多い.水蒸気量が多かったためか,赤外カメラでは高々100℃程度(気象庁).
Fig. 4:カルデラ底部には緑白色〜赤茶色の池が多数認められた.火口に近いほど緑白色帯びた色をしている.
Fig. 5:北北西側のマウンドの輪郭は大きさは以前と変わらず,以前と同様に輪郭が比較的明瞭であった.1/20(津久井氏Fig9)の写真と比較する限り,カルデラ壁(旧登山林道西側の割れ目)の崩壊も進んでいない.

戻る