8月26-27日山頂陥没火口(カルデラ)の様子(8月27日修正)

陥没火口の大きさは直径約1.5-1.6km、深度は約450m前後。陥没容積は約4億立方mと算出される。北東側がもっとも高度的に低い。

26日27日の噴煙活動:A火口からは土砂噴出が繰り返され、噴石が周囲に飛散する。B火口からは水蒸気を主とする噴煙が上がり、火口を溢れた熱泥流が北側に流下。B火口内の南側にややしっかりした水蒸気噴煙の上がる場所がある。気象庁などの検討によると、いずれの火口の大きさは100m程度。噴石の噴き上げ高度は100m以下。東工大草津白根火山観測所と三宅島測候所による26日のコスペック解析によると、A火口からの二酸化イオウの放出量が多い(約1000トン/日)B火口からは約400トン/日。

資料作成に関しては、日本テレビ、読売新聞社の協力を得た。

亀裂群について:26日の情報で「南西側斜面の亀裂群」と思われたものは、8月27日のヘリコプターからの精査(大学、気象庁、建設省)の結果、古い溶岩地形であり、最近、灰の付着がとれて明瞭になったものであると判断された。

8月26日火口(カルデラ)の模式図

8月26日の火口の写真


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