9月19日カルデラの状況

東京消防庁ヘリコプター「ひばり」から中田撮影(午前9時45分〜10時05分)


天候:高曇。観測者:中田、金子

 【カルデラの形状】カルデラの形状は8月下旬からほとんど変化なし。スオウ穴にたまっている水の量がやや多めに思える。また、水の色は赤褐色に変色している(昨日も?)。カルデラ壁には新しい崩落跡が確認できない。南西部の最終ヘアピンと南東部のNHK鉄塔北側の水の溜まった火口周辺は先月末から同じ状態で残っている。

 【カルデラ内部】カルデラ底の南側が高くなる火砕丘を作っており、その中に噴火口が配列している。火砕丘の北斜面には幾筋かの泥流が流れてできた深い溝がある。途中に小さな水溜まりがある。カルデラ底の北東側から北側の低い場所に広い水溜まりが形成されている。水の色は緑色。

 【噴火口】噴火口からは白色の噴煙が勢いよく放出されている(昨日の映像では根元では火山灰混じりであった)。出口は複数。噴煙はカルデラ縁から約1000メートルの高度まで上昇し、その後、南西の風に運ばれる。

(文責、中田)

南西側から見た白色噴煙を上げる山頂カルデラ。

 

北西側からカルデラ内をのぞむ。火砕丘の斜面で噴火活動が続く。

 

東から。ガラスに救命胴衣が反射してやや見にくい。

 

カルデラの北東縁で、赤褐色の水を溜めているスオウ穴。

 

北西から見たカルデラ底北東部。北東の低地に広がる緑色の水溜まり。

 

西から見たカルデラ底中央部。左側に水溜まり。右に火砕丘が広がる。

 

北西から見た噴火口(カルデラ底南部)。火砕丘の中に火口が配列している。


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