1月12日(金) ヘリコプター:東京消防庁(ひばり JA9610) 搭乗者:中田,川辺(地調) パイロット・クルー(鈴木、木村、小宮)3名. 午前9時50分東京ヘリポートを離陸.東京湾を南下(ひたすら210°方向)。 快晴であったが、利島の南辺りから雲が高度1500m付近に漂う(弱い前線)。 強い西風(20-30ノット。時折50ノット)。波頭の背後に泡の筋がはっきり 見える(往復で結構ゆれ、ちょっとやばかった。三宅島フライトでは始めての 体験。久しぶりのせいかな?)。 10時50分三宅島上空到着. 三宅島の北から西に回り、南で反転し北へ戻るコースを4回(1200〜1000m の高さで)飛んでもらう。 観察中は右側後部窓を全開。 噴煙は火口一杯一杯に溢れ、強風で東方へ流されている、噴煙高度はカルデラ の上で海抜1200m程度(カルデラ縁から高さ400m程度)。青白い噴煙が白色 噴煙のわきを火口から溢れて流れる。(写真参照) カルデラの底は噴煙が充満して見えない。3回目の巡回頃からカルデラの壁が見 え始める。 気象庁によると、昨日午前10時半過ぎ、数分間にわたって有色噴煙が監視カメラ で観察されたり、坪田での降灰の報告があった。しかし、上空から降灰の跡は確 認できない。噴煙は飛行中は真っ白のもくもく。 12月下旬から認められる南西から南のカルデラ縁の亀裂(縁から10〜20m程度 の距離)は、とぎれとぎれに300〜400m程度に渡って認められる。 観測中に噴煙のCO2測定をしている自衛隊ヘリ(バートル)とすれ違う。 10時20分観測終了.11時10分東京ヘリポート到着. 昨日のSO2は37,000トンとのこと。 (中田)