10月7日(土) ヘリコプター:陸上自衛隊・木更津(CH-47) 2H2 茶森機長 搭乗者:大島,金子,中野(地調) 午前8時59分,木更津駐屯地を離陸,9時31分,三宅島上空着.噴煙の最高高度は海抜 1500m(これより低いことが多かった.1200m程度)で,南南東方向へ流れる.噴煙 の色は白,降灰は認められれない.硫酸ミストが新鼻と雄山登山道の間付近に流れ 下っている.カルデラ中央部を北東−南西の方向に横断しつつ観測する.カルデラ内 はガスが若干漂っているのと,噴煙の影があるため,やや見難い.基本的な状況はこ れまでと変化なし.北〜西壁での小規模な崩落は続いている模様(南へやや拡大). スオウ穴付近のカルデラ壁からも土煙が時折上がっている.火口付近も細部は不明な がら,変化はない模様.水溜まりの配置状況,色も昨日とほぼ同じ.マウンドは近く で観察すると,北と南に2つ並んで盛り上がりがあるように見える.成因について は,今回も決定的な事実は見つからない.赤外温度測定を行う.この後,高度を下 げ,島を一週する.昨日と大きな違いはない.10時19分,観測終了.11時0分,木更 津到着. 火口内の赤外温度測定結果(TVS-620) ・噴煙(主火口の噴煙出口):ガスがかかっているため,撮影せず. ・マウンド頂上部:最高24-25℃ ・マウンド中腹部以下:20-21℃ ・水:16度 気温低下のため全体に昨日より低めの値となっている. (金子)