12月27日(水)FLY-21 ヘリコプター:警視庁(おおとり 5号機 JA9726) 搭乗者:大島,金子,宮城(地調) 午前9時19分,東京ヘリポートを離陸.途中神津島へ寄る.3名降り(警察関係), 1名乗り込む(東京都).給油も行う. 10時56分三宅島上空到着. 噴煙は海抜2100m付近まで達している.また,1500m付近に大気の不連続面(?)が あるためか,ガスがこの付近から水平に広範な範囲に拡がっている.このため,これ より高い位置から見ると,島全体がガスに覆われているように見える.噴煙は1500m 付近からほぼ垂直に折れ,東へ流されている.ただし,噴煙高度は,観測が終わる頃 (11時45分)には,海抜1500m程度まで低くなった.噴煙の放出に波があるためと思 われる. 高度を下げ,カルデラ内の観察を行う(噴煙が海抜1500m付近まで真っ直ぐに上がっ ているため,カルデラを時計回りに回る−旋回なし!).主火口からの噴煙の出方が やや弱い(一部透ける.後でビデオを見た気象庁の森さんによると,噴煙の温度が高 いときの特徴らしい).逆に,西側や主火口手前にある小火口からの噴煙の量が増え ている.カルデラ床の様子に大きな変化はない.カルデラ床南西部,西側の小火口群 の手前にある水溜まりが,再び拡大した(一旦,三日月型に縮小していた).泥水が 火口から細い流路を伝わり直接流れ込んでいるようだ.カルデラ壁の崩壊は,目立っ たものはない.駐車場東側のクラックも大きなは変化ない. アイセーフレーザーの測定を行うが,ばらつきが大きく,信頼度は低い.マウンドの 頂上が標高343m,マウンドの麓(北の水溜まりの南)が,標高324m,286mとなっ た.ややカルデラ内がガスっていたためか,もしくは技術が低いため. 11時45分,観測終了. 12時39分東京ヘリポート到着. (金子)