2003年9月30日(火) 観測ヘリコプター:航空自衛隊 CH−47J 37-4489 観測者:吉本(地震研),中堀・松田(気象庁) 観測時間:11時25分 〜 13時10分(観測), 搭乗時間:10時30分 〜 13時57分 天候:晴れ,北北東の風 7-12m/s, 10:30 航空自衛隊入間基地離陸.吉本(地震研),中堀・飯野(気象庁). 11:40 コスペック観測(5mile,2回,7mile,2回,計4回計測) 12:20 火口観測 遠方からは噴煙は常時見えず,ガスがかすかに南側に流れているのが見られる (写真1).白色噴煙は数分から十数分おきに時々弱々しく上昇するのが確認さ れる(写真2).噴煙はカルデラリムより上100-200mまでしか上昇できず,すぐ に拡散し消えてしまう.青白色のガスは主火口南の北側の壁から噴出しており, カルデラリムから南の方向に流れている(写真3,4,5).風下側ではわずかに ガス臭を感じた.カルデラ底には新しい崩落などは確認できない.水たまりは 9/16(大野氏)のフライトに比べ水位が上がっている.(写真6).気象庁の火口 温度観測の結果は,215℃であった. 13:10 火口観測終了 13:57 航空自衛隊入間基地着陸. (吉本充宏) (写真) 写真1:南東側5mileから見た三宅島.天気がよいためか,遠方からは,噴煙は 見えず,ガスがかすかに南側に流れているのが見られる. 写真2:北東側から見たカルデラの様子.数分から十数分おきに時々弱々しい噴 煙が上昇する. 写真3:主火口からは青白色のガスがほとんどで,水蒸気は少ない.青白色のガ スは南の方向に流れている. 写真4:主火口の様子1.青白色のガスは主火口南の北側の壁から噴出している. 写真5:主火口の様子2. 写真6:カルデラ底の様子1.9/16のフライトに比べ水たまりの水位が上がって いる.新しい崩落などは確認できない.