2003年11月04日(火) 観測ヘリコプター:東京消防庁JA119Aちどり 観測者:吉本(地震研),中堀・飯野(気象庁) 観測時間:10時35分 〜 11時05分(火口観測), 搭乗時間:9時56分 〜 15時52分 天候:曇り,西→北北東の風 15m/s, 9:56 東京へリポート離陸 10:35 三宅島上空 噴煙・ガスの様子:噴煙は弱く,高度はカルデラから300mほどであった.10/30(嶋野氏の 報告)のときよりはやや多いが,10/15,10/21(津久井氏の報告)ほど多くない.噴煙・ガスと もに風下方向の南南西に流れている.(写真1,2).南側を航行時にはガス臭がかなりした. 火口およびカルデラの様子:白色噴煙は主に主火口北側・南両方から放出されている(写真 3).気象庁による火口の温度観測の結果は200度であった.カルデラ底の水たまりは水位 が低下し,乾いている部分もあった(写真4,5).カルデラ壁には依然として多数の亀裂が残 存しており,新たな崩落物は見られなかった.(写真6). 11:16 新島着陸,給油・昼食,火口観測者待機 12:55 新島離陸 コスペック観測 14:30 新島着陸,給油・火口観測者ピックアップ 15:05 新島離陸 15:52 東京へリポート着陸. (吉本充宏) (写真) 写真1:北北西から見た三宅島. 写真2:西側から見た噴煙の様子.噴煙・ガスともに風下方向の南南西に流れている. 写真3:火口の様子. 写真4:カルデラ底の様子,水たまりの水位が低下している. 写真5:カルデラ底の様子 写真6:カルデラ壁北側,スオウ穴の西の亀裂