2004年1月6日(火) 観測ヘリコプター:航空自衛隊 CH−47J 47-4485 観測者:吉本(地震研),宮下・飯野(気象庁) 観測時間:12時40分 〜 12時55分(火口観測), 搭乗時間:10時30分 〜 13時55分 天候:晴れ 北北東の風 10m/s, 10:30 航空自衛隊入間基地離陸. 11:25 コスペック観測(5mile,3回,3mile 2回,海岸線,1回,計6回計測)     風下側ではほのかにガス臭を感じる程度であった. 12:33 コスペック終了 12:40 火口観測開始 噴煙・ガス 噴煙の色は白色,噴煙高度はカルデラから400m程度で,南南西にたなびいている.噴煙は島 内までで消滅している(写真1).噴煙の量は昨年の12月2日(金子さん)の時と同程度であ る(写真2).青白いガスも白色噴煙の下を南南東から南に流れている.肉眼で確認できるのは 火口から1km程度である. 火口 白色噴煙は主火口北側から噴出,それほど上昇力はなく,その噴出量になみがある.噴煙のせい で底は確認できなかった(写真3). カルデラ カルデラ内は池の面積に多少の違いがあるが,ほとんど変わりがない(写真4).カルデラ縁の 亀裂も変わりなし(写真5,6). 12:55 火口観測終了 13:55 航空自衛隊入間基地着陸. (吉本充宏) (写真) 写真1:南東側5mileから見た三宅島 写真2:東側から見た火口の様子. 写真3:主火口南側,もう少しで底が見えそうだった. 写真4:カルデラ底の様子,池の面積は多少変化しているが,新たな崩壊物は確認できなかった. カルデラ底は比較的明瞭に見え,カルデラ内にガスが溜まっていないようであった. 写真5:スオウ穴とその西側,変化無し. 写真6:南西側の亀裂