一瀬 建日

東京大学地震研究所 海半球観測研究センター

 研究内容

海洋プレートは海嶺で誕生し,海溝で沈み込んでいきます。

プレートテクトニクス理論により,基本的な枠組みは理解されていますが,現実の地球との対応は道半ばです。

私たちは,地震研究所で開発された広帯域海底地震計を使用して,海底観測から地球内部の地震波構造の解明を目指しています。

 



太平洋アレイプロジェクト

太平洋の海底の様々な場所で海底地震アレイ観測を行い,10年程度の期間で太平洋全体を覆う大アレイとする国際協働研究イニシアティブです。

これにより太平洋のリソスフェア・アセノスフェアの全体像を明らかにします。

現在,韓国・台湾・ドイツと共同で観測研究を実施しています。 

Pacific Array 観測点配置図

 
 太平洋アレイプロジェクトの概要

広帯域海底地震計( BBOBS)

 オレンジ色の耐圧容器の中に地震計や記録装置などが入っています。

広帯域地震計を使用することで陸上と同等の観測を実現しています。 


最近の研究成果など

オントンジャワ海台の解明 

 オントンジャワ海台のプレートの底が周囲より40km深いことを明らかにしました

プレスリリース

Isse et al., (2019) 

プレート成長を考慮した太平洋の上部マントル構造解析

 冷却によるプレート成長モデルから逸脱した異常領域を明らかにしました

Isse et al., (2019) 


 構造モデル

OJP-S-isse

 オントンジャワ海台とその周辺の3次元S波速度構造モデル

モデルダウンロード

 DOI: 10.13140/RG.2.2.29857.94561/1

PAC-age model

 太平洋全域の上部マントル3次元S波構造モデル

モデルダウンロード 

DOI: 10.13140/RG.2.2.17421.05600


   研究環境整備備忘録

 Macを中心としたデータ解析や観測作業の環境整備


 

 一瀬 建日

東京大学地震研究所 海半球観測研究センター
〒113-0032
東京都文京区弥生1-1-1
Email: tisse (at) eri.u-tokyo.ac.jp