目的と理念

地球の表面は,地震や火山活動,造山運動などでつねに変動している.それらの変動をテクトニクスと呼ぶが,それらがなぜ起こるのかを理解することを目的とする.これらの現象は,地球内部の熱の排出システムとしてのプレートの生成と消滅(プレートテクトニックリサイクリングという)に引き起こされてはいるが,その形態は一意的ではない(例えば金星にはプレートテクトニクスはない).現在の地球のリサイクリングの形態を決めているのは,おそらくプレートとともに循環する水などの軽元素である.理念はしたがって,地震や造山運動などを,このリサイクリングを支配しているを通して理解しようということである.
 なぜ地震が起こるのかを理解することは,地震予知とも無関係ではない.しかし予知自体はその実現に数百年もかかるかもしれない難事業と考えている.結果的に将来の地震予知の実現にわずかながらも貢献することができるならば幸いである.