南西方向への押しだしの説明の改訂

運動場のトラックの南西への押し出しに関しても,中央地質調査所の断層マップをみることにより,もう少し現実的なアイデアが得られた.

ここは河川堆積物が谷を埋めていて扇状地となっている.南東から押し出して来た付加体によって,この堆積物が西北西走向の山の壁に衝突,南西にむかって押し出されたと考えられる.これと同様な変な方向への運動が期待できる場所は,地表断層の南半部にあと数カ所ある.

 これを書いてすぐ山中佳子氏(東大地震研)に,上盤側の付加体は一体となって運動しているのだからまずいのではないか,という指摘を受けた.確かにその通りである.もう一度考えなおす必要がある.

南西押しだしの破壊力は地滑りよりもすさまじい
Photo 9-1 運動場の北西にある小学校の校舎の破壊  断層はやはり北西走向である.断層の北西側から南東をみたもの 右の通路よりさらに右側にも校舎があり,つぶれている.

Photo 9-2 上の写真の反対側を南西から見たもの もしこの地震が昼間に起こったとすると恐ろしい惨事となったはずだ.