XRF分析での火山灰の処理

 降下した火山灰中のマグマ成分を知ることが目的であるため,分析には洗浄による細粒成分除去をしていない火山灰を用いました.ただし,植物などの混入物は極力取り除くようにしました.幸い,積雪期であったため,比較的こういった混入は少なかったようです.XRF分析は次のような手順で行います.

(1)試料の乾燥

岩石などの試料を粉末にして,オーブンの中で1日くらい110度くらいで乾燥させます.こうやって試料についた水分を取り除きます.

(2)試料の秤量

乾燥した試料をデシケータ(乾燥剤が入った入れ物)に入れて冷まし,これをホウ酸リチウム(粉末)と正確な重量比で混ぜます.この作業がいちばん肝心.東京大学地震研究所では試料:ホウ酸リチウム=1:5です.

(3)ガラスビードの作製

試料とホウ酸リチウムの混合物を白金の型に入れ,約1000度以上に加熱して溶かし,冷やして固めます.組成によって異なりますが無色透明〜オリーブ油くらいの色のガラス円盤(直径約3cm)を作ります.

(4)分析

試料にX線を当てて分析します.


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