2009年8月11日5時7分(日本時間)に駿河湾で発生した地震(M6.5)の余震を観測するため,臨時観測点を設置しました(図1の▼).焼津(SRG1)は12日12時頃,島田(SRG2)は12日18時頃にデータの伝送を開始しました.これらの臨時観測点で得られた地震波形データは衛星通信によってリアルタイムで地震研究所へ送られ,解析に使用されています.

図1.本震の発震機構解(F-net)と臨時観測点(▼).なお,■は気象庁,◆は防災科研,▲は名古屋大学,▼は地震研の定常観測点と示す.
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| 写真1.SRG1観測点の設置状況.手前の円筒は地震計. 奥にデータ送信用のパラボラアンテナが見える. |
写真2.SRG2観測点の設置状況. |
臨時観測点設置後の139個の地震で観測点補正値を求め,その補正値を用いて余震の震源再計算を行った.その結果,本震の深さは約16.5kmで,余震分布は深さ13〜22kmの範囲にあり,本震を含む南東部と陸域に伸びる北西部の2つの領域に分かれて分布していることが分かった(図2).それぞれの領域の断面図によると,北西部の領域のAB断面は北東傾斜で約35度の傾き(図3),南東部の領域のCD断面は南傾斜で約50度の傾きに分布している(図4).

図2.観測点補正値を用いて震源再計算を行った余震分布.8月11日5時から8月20日18時までの期間に発生した余震のうち251個を抜き取った.
○は余震の震央を示し,その大きさはマグニチュードに比例する.また色は震源の深さを表す.(図3,4も同じ)
また,赤星印は本震の震央を表す.

図3.北西部(AB)断面図.北東傾斜で約35度の傾きに分布している.

図4.南東部(CD)断面図.南傾斜で約50度の傾きに分布する.中央の赤星印は本震を示す.