北海道新聞 28日朝刊

● 津波4メートル、えりも町(百人浜)で
北大東北大合同調査班による津波浸水高さは、これまで発表されていた浦河港での1.3m、十勝港での2.53m(5時24分)より大きく上回っていたことがわかった。
○ 道によると、道内の重軽傷者は572人となった。骨折などの重傷は43人に上っている。
○ 道の避難勧告は27日午後までにすべて解除された。
○ 道によると、道内の住宅被害は、全壊4、半壊12、一部損壊89
○ 断水は27日夜の時点で、5500世帯。
○ 商工業者の被害は道全体で1億5百万円に上っている。
○ JRは帯広・白糠間、釧路根室間、鵡川様似間が不通になっており、バス代行を行っている。
○ 道路の通行止めは、国道336号の大樹町芽武・浦幌町共栄、同町十勝太市街・ロラン間、豊北・十勝太間、242号の池田町利別・幕別町明野間の2路線4区間、道道は17路線21区間となっている。
○ 千歳市泉郷地区では27日農業岡本真一郎(53)方以外でも数箇所で地震のたびとに微量の天然ガスが湧き出ているのが確認された。26日には以上はなかったが、27日には数センチの穴から泥水がぼこぼこわきあがっており、ライターの火を近づけたところ炎が上がった。
○ 26日の地震で、十勝川流域の河川堤防に入った63箇所の亀裂のうち、9箇所の亀裂が洪水で水の達する可能性のある「計画高水位」の下にまで達していることがわかった。豊頃町の大津築堤では長さ5.8キロ、深さ1−3mの亀裂を確認した。同町では礼作別築堤で1箇所、十勝川支流の礼作別川でも3箇所、利別川、牛首別川、浦幌十勝川でも計4箇所が見つかった。
● 余震の続く27日、道の防災ヘリは広尾町沿岸で7人がサーフィンをしているのを発見。また同町やえりも町で焼く100人が釣りをしているのが確認された。一帯は依然としてM7以上の余震が起きる可能性があり、それによる津波の発生も考えられるため、レジャーは控えるよう道は呼びかけている。
○ 十勝沖地震による水道管破裂による断水は依然として道内5500世帯に及んでいるが、池田町、浦河町の2町で深刻な事態となっている。浦河町では、水道管の大部分が60年代に設置されたもの。同町では建物の被害は極端に少なかったのに、軟弱地盤を走る老朽化した水道管に大きな被害が出た。池田町では札内川ダムから同町にいたる送水管が2箇所で破損した。
● 豊頃町大津で漁船の整備や修理をしている鶉橋鉄工造船所では、津波が造船所ないに押し寄せ、プラズマカッターなどの機会が海水につかって使えなくなってしまった。地震後造船所へ行ったが10分ちょっとで造船所の中に高波がやってきた。どうにもできなかった。と社長の鶉橋重信さん(58)は語る。被害は数千万円に上る。
○ 停電、断水のため十勝での酪農、白老でのシイタケ栽培に損害を生じた。
○ 浦河静内両漁協では、マツカワ(タカノハガレイ)の稚魚役1000匹が死んだ。地震後1時間ほどの停電によって酸素導入機が停止したため。

● 道内太平洋沿岸45市町村、津波危険図なしが6割
■ 中国モンゴルロシア国境でM7.9

北海道新聞 28日朝刊