東京大学 地震研究所 東京大学地震研究所 年報 2008年

東京大学地震研究所年報2008 について

 東京大学地震研究所年報2008 は,2008 年の地震研究所の活動概要,2007 年1 月〜2008 年12 月の教員等の教育・研究活動,教員の社会活動,教員(助手)の業務活動,技術員の研究支援活動等を掲載したものです.なお,2008年度に地震研究所に在籍していた教員,技術員等を対象に情報を掲載しています.


東京大学地震研究所年報2008
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第1章 はじめに

第2章 組織と運営
2.1 運営の仕組み
2.2 組織
2.3 歳出
2.4 部門・センターの活動
2.5 科学研究費採択状況( 平成20 年度)
2.6 奨学寄附金受入状況( 平成20 年度)
2.7 大学院生・研究員等受入状況( 平成20 年度)
第3章 研究活動
3.1 各教員等の研究成果
3.2 各教員等の学会等での活動
第4章 業務活動・研究支援活動
4.1 各教員( 助手)の業務活動
4.2 各技術職員の業務活動等
第5章 教育・社会活動
5.1 各教員の教育・社会活動
第6章 平成20 年度の共同利用・COE 関連の研究実施状況
6.1 平成20 年度の共同利用関連の研究実施状況
6.2 平成20 年度のCOE 関連の研究実施状況
第7章 資料
7.1 平成20 年に行われた地震研究所談話会
7.2 平成20 年に行われた「金曜日セミナー」

表紙の説明
 図A:世界的にも希な高密度余震観測網により推定された中越地震震源域から中越沖地震震源域にわたる地震波速度(P波)の広域・深部構.約40km四方の領域に合計253点もの臨時観測点が設置された.日本海拡大に伴って形成されたリフト(地溝)を表す基盤上面の凹凸形状が精細に捉えられた(白色の実践).分厚い低速度層は堆積層を表し,中央部には堆積層の厚さが最も厚くなる領域(Deep Central Trough:DCT)が広範囲に分布する.白い波線は推定されたリフト内の断層を表す[Kato et al., 2009].

 図B:基盤上面の3次元形状と解釈図を示す。リフト深部には,局在化した低速度帯が推定された.比抵抗構造探査の結果を考慮すると,この低速度帯は流体である可能性が高く,下部地殻内の変形が局所的に進行することが予想される.その結果,上部のリフト内の既存断層(波線)へ応力集中が生じ,地震が発生したと考えられる[Kato et al., 2009].


参考文献
Kato, A., E. Kurashimo, T. Igarashi, S. Sakai, T. Iidaka, M. Shinohara, T.Kanazawa, T. Yamada, N. Hirata, and T. Iwasaki(2009), Reactivation of ancient rift systems triggers devastating intraplate earthquakes, Geophys. Res. Lett., 36, L05301, doi:10.1029/2008GL036450.

バックナンバー
2007年版はこちら(pdf 約939KB)
2006年版はこちら(pdf 約1.01MB)
2005年版はこちら(pdf 約1.01MB)
2004年版はこちら(pdf 約1.55MB)
2003年版はこちら(pdf 約841KB)
2002年版はこちら(pdf 約925kB)
2001年版はこちら(pdf 約820kB)

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