5-20. 地球深部の構造とダイナミクス

 

本研究は,科学研究費補助金新プログラム(創成的基礎研究経費)「で実施した海半 球観測ネットワーク:地球内部を覗く新しい目」を継承・発展させ,平成13年度か ら開始した共同研究である.「海半球計画」によって太平洋地域に建設された地震・ 電磁気・測地からなる総合的地球物理観測ネットワークによる観測と,観測データの 解析による地球深部の構造およびダイナミクスの解明を目的として実施する.具体的 目標は以下の通りである.

(1) 地球全体を研究対象としながらも,特に巨大なマントル下降流の存在する西太平 洋地域に焦点を絞る.海半球ネットワークによる長期観測により,地震波速度構造や 電気伝導度構造,プレート運動および地球の変形や地球磁場の変動まで,さまざまな 現象の解明を目指す.

(2) 長期的な観測ネットワークによる解像力よりも一桁高い解像力をもたらすよう な,陸域および海域における機動的な観測を実施する.

(3) 同時に,5〜10年後の新しい観測ネットワークの展開を視野においた,新しい 観測システムの開発にも取り組む.

具体的な成果の概要は,ハイライト研究「海半球ネットワークによる地球内部の構造 とダイナミクスの研究」の項を参照されたい.

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