名前:中井 俊一
            職名:助教授
            所属:地球ダイナミクス部門
            専門:地球化学、同位体地球科学、年代測定
 
 
 
 


研究内容

岩石などの地球化学的試料は,地球の化学的進化や,地球内での物質循環を解明する 情報を含んでいる.われわれのグル−プは地球化学試料の微量元素濃度や同位体比を 分析する方法を開発し,それらの情報を読み解くことを目指している.
現在,主に取り組んでいるのは,ウラン−トリウムなどの放射非平衡を利用して, 若い火山岩の生成機構にタイムスケ−ルを付けることがある. 地震研究所に設置されているセクター型ICP質量分析計を用いて同位体比測定法の 確立に取り組んでいる.
またレ−ザ−アブレ−ション装置と組み合わせた四重極型ICP質量分析計などを 利用して,火山岩の斑晶などの局所分析法を開発し,マグマ生成時の一次的情報を得ることも行っている.
この他にも沈み込み帯での物質循環の研究のために, 微量元素濃度や同位体比を用いた地球化学的研究を行っている.
 

主要論文・著書

T. Yokoyama, S. Nakai, and H. Wakita, Helium and carbon isotopic compositions of hot spring gases in the Tibetan Plateau, Jour. Volcan. Geotherm. Res., 88, 99--107, 1999.

H. Sumino, S. Nakai, K. Nagao and K. Notsu, High 3He/4He ratio in xenoliths from Takashima: evidence for plume type volcanism in southwestern Japan, Geophys. Res. Lett., 27, 8, 1211--1214, 2000.