実験の手順

用意するもの

水槽  (幅 70cm× 長さ70 cm × 高さ 40 cm)
注射針(内径1mm弱)
流入管
食紅(ごく少量の黒インクがあるとなお良い)
食塩 (10kg程度)
水  (150リットル程度)

手順

  1. 食塩と水道水を使用して、 水槽内に適当な密度構造(二層構造, 直線的成層構造)を作る。
  2. 流入管の先に注射針を取り付け,水槽の上部に設置する。
  3. 水(噴煙に相当する)に食紅(+ごく少量の黒インク)を混ぜて着色し、流入管にて注入する。
  4. 水槽の周囲から着色領域の拡大を観察する。

◇密度構造の作り方

○二層構造の場合

水槽にあらかじめ約半分の高さまで水道水を入れておく.。
ポリ容器に食塩水を入れ, パイプで水槽の底面にポリ容器中の食塩水を導き, 先に入れておいた水道水となるべく混ざらないように流量を調節しながら流入すると, 上部に水道水, 下部に濃い食塩水の二層の密度構造を作ることができる.

○直線的成層構造の場合

二つのポリ容器をサイフォンで連結し, 片方の容器には水道水, 片方には食塩水を入れる。
水道水の入った容器に攪拌器をとりつけてよく攪拌しながら, パイプを通して水槽の底面まで水を導く。
水道水の方の容器から水槽に水が流れ出る分だけ, サイフォンを通して食塩水の入った容器から食塩水が流れ込んで混ざり合うので, 時間がたてば次第に濃度の濃い食塩水が水槽へ流れ出ていくことになる。
食塩水を全て実験用水槽に流し込んだ後, しばらく静置しておくと, 下部から上部に向けて徐々に密度が変化する
直線的な密度成層構造を作ることができる。(参考:流れの科学、木村竜司著、東海大学出版会)


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