平成12年8月25日 三宅島火山活動に関する連絡本部の拡大会議メモ 日時:8月25日(金)15:00〜16:40 場所:第2会議室 出席:約30名(上嶋・歌田・卜部・及川・大久保・大湊・長田・鬼沢・鍵山・加藤・ 金子・菊地・纐纈・坂上・鷹野・高橋・高橋・武尾・鶴岡・寺田・長井・中田・ 萩原・藤井・古村・古屋・山科・山中・渡辺) 話題: (1) 火山噴火予知連(8/24)の議論について ・主に、地下で起こっている現象のメカニズムについて議論、一連の噴火にマグマは 含まれていない、島の収縮・マグマの西方移動に続く神津島沖の開口の連動、その 後地下に熱水の溜りができ間欠的な傾斜ステップと長周期地震動を励起してきた、 18日の噴火の後は火口直下の浅い地震も傾斜ステップも消えた、総じてマグマの 逆流に伴う噴火は予測が難しい ・マグマの下降に伴う地下陥没孔の径は数百m,伊豆大島の山頂火道よりはるかに大 きい.大陥没によってできた,地下〜2kmの巨大な水を多く含む領域がマグマによ り熱せられている. (2) 今後の島内の調査観測について ・18日を超える規模の噴火が起こる可能性も否定できない現状では、島内の調査観 測はかなりのリスクを伴う。観測に出かける場合はこのことを十分認識すること、 とくに、現地で緊急連絡が可能な状況を保つためできるだけ3名以上のグループで 計画を組むこと、またヘルメット・ガスマスクを着用、SO2に注意する、 (3) 18日の噴火による噴石粒径分布 ・弾道石は火口から西へ3-3.5km、東へ1.5kmほど、 ・粒径3cm-5cmの噴石の分布は、風向きにもよるが、ほぼ島内全域に及んでいる (4) HPによる資料の公開・広報 ・予知連の資料が参加者だけに限られるのは好ましくない、せめて地震研究所発行 の資料については特集HPに掲載するようにする (5) その他 ・プロトン磁力計による観測データ(八ヶ岳を基準)