三宅島情報
                             2000/07/11 深夜

1)三宅島の宿は「すずらん」にお願いした.
  通常の携帯電話が通じないことに留意.宿泊料やレンタ
  も従来どおり.

2)中田,笹井は海上保安庁の航空機で未明に三宅島へ飛
 ぶため,気象庁で待機中.
                    笹井洋一

               2000/07/09
1)中田,笹井はヘリで2時半三宅島空港に到着(気象庁から別に2名).星
が良く見える晴天で山頂部に噴気などは見えない.

2)「すずらん」で3時から仮眠.M6.1の地震などでよく眠れない.4時30分
「すずらん」へ山頂5ヶ所で噴煙と電話.ここから見えるのは2本で,東側の坪
田よりの噴煙は規模が小さい.中田が神着方面に向かい藤井所長に報告.笹井
は三宅支庁へ行ったが対策本部体制に無く,村役場へ.ここも情報待ちで常駐
する必要は無いと判断.中田は船で三池港に到着した大野希一(日大助手),
長井雅史(D2)と三池付近で降灰の調査.笹井は藤井所長と連絡をとりながら,
坪田まわりで山頂駐車場へ.

3)山頂駐車場に直径70−80cmの岩片がアスファルトにめり込む.ここか
ら見える雄山(813mのピーク)の北側が消失しているのに気づく.OYM(雄山)
プロトン磁力計へ行き,ROM回収.このあたりから観察して直径500m程度の爆裂
火口(?)が出来ていると推定したが,あてずっぽう.噴気が出ており,地震
も感じたので,無理をせず(びびって)駐車場にもどり,藤井所長に連絡.頭
上をヘリが旋回(NHKの7時のニュースで出た画像).

4)中田ほか2名が到着して4名で雄山展望台へ向かう.途中で道が消失して,
その先に信じられない光景が広がっていた.中田の画像のとうり.噴気は出て
いなかった.

5)10時に空港へ.及川が午前便で到着,GPS観測へ.中田,大野はヘリから観
察.笹井,長井が宿にもどり,長井は新たに車を借り,空港へ.

6)中田ら3名は噴出物調査を継続.笹井はプロトン磁力計のデータ回収.16時
に空港に合流.中田,大野は保安庁機で帰京.

7)「すずらん」宿泊は笹井,及川,長井.

                                      2000/07/10
1)朝の船で松島(九大:GPS)が到着.笹井は長井を坪田の上まで送り,空港で
Jacques Zlotnicki を迎える.山頂駐車場でGPS班と出会い,陥没現場へ.昨日よ
り陥没がひろがり,昨日写真を撮った場所は崩れて消失.OYM磁力計のデータ回収.
鍵山に現状を連絡.測候所よりやや地震が増え始めたと連絡があり,14時頃GPS班,
電磁気班ともに村営牧場の阻止線から出る.気象庁との連携はうまく行っている.

2)GPS班は観測とデータ回収,電磁気班もデータ回収.ANK午後便で高橋優二(M2)
到着.長井は鉢巻林道東側の噴出物調査を終えて,徒歩で帰宿.「すずらん」宿泊
は笹井,Zlotnicki,高橋,長井,及川,松島の6名.

                      2000/07/11
1)朝の船で重力班(大久保,古屋)到着.

2)本日の予定:
電磁気班:OYM磁力計の撤収(そろそろあぶない).山頂から東方向へのSP測定.
GPS班:設置とデータ回収.松島(ANK午前便),及川(ANK午後便)で帰京.
地質班:山頂部東側の噴出物調査.電磁気班と一緒に動く.
重力班:山頂部などの移動観測.