8月14日(月)
昨日夕方の降灰調査.(中田,金子,大野,宮城,長井,寺田)
 警察で観測調査のための入域申請を行い8時半過ぎに許可をもらう(合計3台分).
 鉢巻林道から雄山登山道(山頂1観測点まで)を調査.北大西田さんと大学院生を
鉢巻林道まで送る.村営牧場付近や雄山登山道途中より上では,降灰のため倒木が激
しい.登山道で残っている灰の厚みは最大6cm程度.風向きが北東のため,火山灰混じ
りの硫酸(?)ミストの小雨が降りつける.刺激臭のためマスクをし,車が昇れなく
なった鉢巻から登山道入り口付近で学生を待機させる.
 観測点では太陽電池パネルやGPSアンテナ上には火山灰が約5cm堆積.噴石は見られ
ないが,噴泥(径1cm程度)が観測点の下100m付近に点在.有珠の噴火を思い起こさせ
る.堆積物が雨で流された表面には細粒の黄鉄鉱が濃集している.

 噴煙の活動を観察する.出口はほぼ元の雄山の位置.午後1時ごろから約10分間隔で
白色噴煙を高さ1000m以上噴き上げる噴火が連続的におこる.始めに5分足らず鳴動を
ともなう.発達した白色噴煙の下部では降灰がレースのカーテン状に見られる.5分過
ぎには噴煙の勢いが弱まり,そのうち火口から白煙が出なくなる.

 夕方,2グループに分かれ,坪田方面の降灰調査,神着側鉢巻林道の調査を行う.坪
田西方で降灰中の顆粒状火山灰を採取.

8月15日(火)
坪田付近降灰調査.カルディナの掃除と荷造り.支庁近くの倉庫に傾斜計3つと太陽
パネル電池などを置く.宮城は村役場に水源池の定期的水サンプリングを頼む.
カルディナを港にあずける(早くて金曜日着).

中田,金子,大野,寺田,宮城は東海汽船で離島.
長井と今朝合流した伊藤(東北大院生)はそのまま「ほまれ」に逗留.鉢巻林道より
上には調査に行かず,一周道路で降灰調査を行うように指示.

重力・電磁気グループも離島.

火山灰サンプルは寺田が大学へ運ぶ.