2009 年12月17日14時台から,小規模な地震が観測されています.また,17日23時45分ごろにはM5.0の,18日午前8時45分頃にはM5.1の地震が発生し,伊東市で震度5弱を観測しました(いずれもマグニチュードは気象庁による).この地域では,1978年以降,繰り返し群発地震が起きています.当ウェブサイトでは,この地震活動についての情報を随時更新してまいります.(アウトリーチ推進室)
【目次】
- 群発地震活動の概要 (12月22日更新)
- 群発地震活動の震源分布と時間推移 (12月21日更新)
- 地震活動に関する自動処理結果など(12月18日)
- 地震研強震観測網が捉えた強震動(12月20日更新)
- リンク
群発地震活動の概要
2009 年12月17日午後から,伊豆半島東部の伊東市沖周辺で小規模な地震が観測されるようになった.また,17日23時45分ごろにはM5.0の地震(下図の赤い★),18日午前8時45分頃にはM5.1の地震が発生し,伊東市で震度5弱を観測した(気象庁による).
この地域では,1978年以降,繰り返し群発地震が起きており,たとえば最近の三回の活動は以下のように推移している.
- 2006年の活動:
1月26日,2月20日,3月30日と3回の地震活動が発生して徐々に活動度が高まり,4月17日からの活動で更に活発化した.4月21日にM5.8(気象庁による)が発生した後,震源分布が南南東方向へ伸び,その南端で4月22日にM4.8の地震が発生した. - 1998年4月の活動:
4月20日から群発地震活動が継続し,4月26日には最大M4.7を含むM4クラスの地震が3回,翌27日にはM4.5,さらに5月3日 にはM5.7の地震が発生した. - 1997年3月の活動:
3月3日0時過ぎから活動が始まり,3月半ばには収まった.
伊豆半島東方沖の一連の群発地震活動は,海底下のマグマ活動によることがわかっている.ひずみ計や地殻変動から推測されたマグマの貫入量はそれほど多くなかったため,22日現在で地震活動は収束に向かっているが,過去には1989年に海底噴火を起こした例もあった.マグマ活動によって引き起こされる群発地震のしくみや過去の活動などについては下記にまとめた.
群発地震活動の震源分布と時間推移
2009年12月17日の群発地震の始まりから21日正午過ぎまでのデータをもとに,地震研で震源決定をしなおしたもの.詳細は図をクリックしてください.
地震地殻変動観測センターによる
地震活動に関する自動処理結果など
地震活動の自動震源決定・伊東市川奈の地震波形モニター・GRiD MTのサイト.
地震予知情報センターによる
地震研強震観測網が捉えた強震動
地震火山災害部門による
リンク
- 防災科技術研究所
-
過去の活動へのリンク
- 東京大学地震研究所
- 国土地理院
- 気象庁