1999.7.9
No.0203
(1)実施機関名
京都大学防災研究所
(2)新建議の項目
1.(2)準備過程における地殻活動
(a)課題名
「花折断層周辺稠密GPS観測」
(b) 関連する新建議の他の項目
1.(2)ウ
(c) 平成11年度の到達目標
稠密GPS観測網中、3点を連続観測化
平成9年以来2年間の歪分布図作成
(d) 平成11年度実施計画の概要(実施済みのものを含む)
春、秋の各1週間、稠密GPS観測網17点でGPS観測を実施する。
このうち、3点については、9月より連続観測に移行する予定。
(1点は2周波、2点は1周波)
これらのデータは、測点網内部および隣接するGEONET点17点、及び、防災研究所、京都大学理地球物理にて連続観測中の点3点のデータと合わせて解析する。
予算 表記課題で要求した本年度の事業費査定額 0
課題「直下型地震の地震環境評価」の事業費から 200万円
地震予知計画経費以外
特別事業費(防災研究経費)
50万円
観測場所 花折断層周辺(南部)15km×25kmの範囲
参加人数 10人(延べ64人日)
(防災研究所;地震予知研究センターおよび技術室)
(e) 全体計画のうちの平成11年度の計画の位置づけ
現行地殻変動(GEONETなど)で歪コントラストの見られる、信濃川−跡津川−花折−淡路構造線のうち、地震や地殻変動連続観測(坑道内)の稠密なネットのある花折断層南部が、この構造線の近畿地方内の部分で唯一最近2−3千年間で地震発生の痕跡の見られない場所で地震発生準備過程の研究に最適であり、平成9年度より先行して春、秋のスポット観測を実施している。地震予知計画においては、これを連続観測するように計画したが、 本年度認められなかったため、関連項目の事業費などを使用して、3点のみ現地収録で連続化を図ることにした。この種のデータは、後から過去にさかのぼるデータ収集は不可能であり、かつ、現象の時間スケールが長いことから、可能な範囲で一部でも実現する方針で進めている。連続化により安定したデータが取得できることは、過去2年の観測において、地理院データとの併合処理から明らかになっており、わずか3点であるが、他の既に連続化しているいくつかの点と合わせると、その意義は大きい。
(f) この課題の実施担当連絡者
大谷文夫 TEL.0774-38-4228 FAX.0774-38-4299
e-mail ohya@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp