1999.7.15

No.0701

(1)実施機関名

東京大学 大学院理学系研究科 地殻化学実験施設

 

(2)新建議の項目

(2) 準備過程における地殻活動

 

(a) 課題名

準備過程における地殻流体に関連する調査研究

 

(b) 関連する新建議の他の項目

1(2)エ

 

(c) 平成11年度の到達目標

長野県大滝をはじめいくつかの内陸テストフィールドで地下流体の観測研究を行ない、地震発生との関係を明らかにする。

 

(d) 平成11年度実施計画の概要

長野県大滝においては、温泉水に溶存するガス成分の連続測定を確立し、地震発生との関係を調べる。他の火山地域では火山体からの流体フラックスと地震との関係を調べる。さらに、阪神淡路では、京都大学防災研究所と協力して大地震後の流体の挙動を調べる。予算規模は事業費約5百万円 。

 

(e) 全体計画のうちの平成11年度の計画の位置づけ

準備過程における地殻流体の役割は、マントルから地殻全域に及ぶ大規模な流体の挙動の解明から明らかにできるはずで、そのため、マントルに起源を持つヘリウム-3のフラックスの連続測定を提案してきた。最新の質量分析技術を導入することにより、地殻におけるヘリウム-3の精密な連続観測を実現し、地震発生に関連したフラックスの変動を捕えるテストフィールドとして、震源が地表近くに分布する長野県大滝を想定しており、同地域を中心に地殻流体の基礎的な観測研究を行なう。

 

 

(f) この課題の実施担当連絡者

野津憲治   電話:03-5841-4624、FAX:03-5841-4119、

e-mail: notsu@eqchem.s.u-tokyo.ac.jp