1999.7.15
No.0702
(1)実施機関名
東京大学 大学院理学系研究科 地殻化学実験施設
(2)新建議の項目
(2) 特定域地殻活動モニタリングシステム
(a) 課題名
東海及びその周辺地域における地下水観測研究
(b) 関連する新建議の他の項目
2(2)ア、イ
(c) 平成11年度の到達目標
東海及びその周辺地域の既存の地下水観測点をにおいて、非揚水型の溶存ガス測定装置を新たに設置する。
(d) 平成11年度実施計画の概要
気体交換モジュールを用いて地下帯水層から直接ガスのみを採取し、四重極質量分析装置とラドン測定装置により溶存ガス成分を測定するシステムを、従来の揚水した地下水中のラドン濃度を連続測定する方法に変えて設置する。予算規模は、5組のの設備費が約35百万円で、国際入札になるため、設置は平成11年12月ころの予定。なお、事業費が約10百万円。
(e) 全体計画のうちの平成11年度の計画の位置づけ。
既存の地下水観測点を順次、非揚水型で四重極質量分析計とラドン測定装置を用いる多成分の同時並行観測の方式に変える手始めとして、平成11年度は設置を行ない、既存の測定システムと平行して測定を行なう。これにより、自然水位および精密水温測定との両立が可能となり、地下水に含まれる異なる起源、挙動、化学的性質の多成分のガスを同時に観測し、変化を統一的に解釈できることから、地震直前過程の解明へつながることが期待される。
(f) この課題の実施担当連絡者
野津憲治 電話:03-5841-4624、FAX:03-5841-4119、
e-mail: notsu@eqchem.s.u-tokyo.ac.jp