(1) 課題番号:0117 史料地震学調査による断層モデルの推定
(2) 実施機関名:
東京大学地震研究所、京都大学理学部、静岡大学教育学部、群馬大学教育学部
(3) 実施課題名:史料地震学調査による断層モデルの推定
(4)
(4-1)1.「定常的な広域地殻活動」−3..地震発生の繰り返しの規則性と複雑性の解明
(5-1,2)平成12年度実施計画の概要
a.安政伊賀地震(1854)による断層モデルの推定
b.弘化4年(1847)善光寺地震の震度分布、余震活動および断層モデルの推定
c.宮城県沖の歴史地震活動
(5-3) 平成12年実施計画の概要
a.安政伊賀地震にかんする史料を「事象1件ごとデータベース化」して、詳細震度分布、および液状化、家屋被害、人的被害、崖崩れ地すべりなどの分布の詳細図を作成し、木津川断層、養老断層など付近の断層活動との関連性を解明する。
b.1847年の善光寺地震は、広域で地すべりを発生したことで知られている。その地すべり地の現地調査、分布調査を通じて、付近の小松原断層などとの関連性を考察する。弘化4年善光寺地震に類似する地震は、8〜9世紀の古代にも発生したのではないかと推測されている。古代の地すべり、新湖出現などの地質痕跡の発掘にも手がける。
c.最近の史料調査により1978年宮城県沖地震と類似する地震活動は江戸時代後期から現代まで、7,8例発生していたことが判明してきた。多くは小さな津波を伴っているので、陸に近い海域に震央があることは明らかである。この一連の地震を引き起こした断層について考察する。
(5-4) 平成12年度の到達目標
おのおの、どの断層の活動によるものであるかを解明したい。
(5-5) 共同研究
a.は京都大学と東京大学の、b.は群馬大学(古代地すべりの検証)、静岡大学(古代史料の分析)と東京大学地震研究所の共同研究で行う。
(6)実施担当連絡者: 都司嘉宣 内線25724、Fax 5689-7265
tsuji@eri.u-tokyo.ac.jp