1999.12.8

No.0108

No.0108ケーブル式海底地震計による地殻活動の把握

プレート境界付近で進行する準備過程に関する観測研究の(II)として提出する.

平成13年度

 

1)実施機関名

 東京大学地震研究所

 

(2)実施内容

  (a) 新建議の項目(数字の項目まで)

        1.(2)準備過程における地殻活動

 

  (b) 課題名

  プレート境界付近で進行する準備過程に関する観測研究

   (II)ケーブル式海底地震計と繰り返し観測による地殻活動の把握     

 

  (c) 関連する新建議の他の項目

1(1)ア・イ,1(2)ア,1(3)イ,2(1)イ,2(2)イ,

 

  (d) 平成13年度の到達目標

  ・三陸沖ケーブル式海底地震計とその周辺での繰り返し観測により三陸沖プレー

ト境界における地殻活動を調べ,プレート間結合の空間的分布を推定する(東北大学

と共同研究).また,地震研用船による三陸沖地殻構造調査と連携する(北海道大学

,東北大学,千葉大学,東京大学海洋研究所と共同研究)

  ・南西諸島海域での地殻構造調査の実施(北大,東北大,九大,鹿児島大と共同

研究)

  ・十字アレー観測網によるプレート収束域の広域地殻活動の把握

 

  (e) 平成13年度実施計画の概要

  ・三陸沖ケーブル式海底地震計による地殻活動の把握を継続するとともに,三陸

沖で進捗中の孔内地震・地殻変動観測や海底測距等の地殻変動観測と連携して総合的

に三陸沖の地殻活動を明らかにする(東北大学,千葉大学,東京大学海洋研究所,海

洋科学技術センターと共同研究).よってこの地域のプレート間結合の空間的不均質

を明らかにする.

  ・また,南西諸島海域で自己浮上式海底地震計による高密度機動観測を実施して

地殻構造を明らかにし,地震活動との関連からこの地域の地殻活動の理解を進める(

鹿児島大学水産学部敬天丸を使用して,北大,東北大,九大,鹿児島大と共同研究)

  ・12年度特別設備費による十字アレー観測網(日本海から日本列島を横断して伊

豆・小笠原に走る北西ー南東方向の観測網)を維持する事によって,プレート収束域

の広域的な地殻活動の把握をすすめる.観測網は自己浮上型海底地震計による繰り返

し観測と島嶼観測点による.

 

  (f) 全体計画のうちの平成13年度の計画の位置づけ.

 定常的・統一的にプレート収束域の広域的な地殻活動の全貌を把握するため,ケー

ブル式海底地震計に加えて自己浮上型海底地震計による繰り返し定点観測の充実を図

る.13年度は12年度特別設備費で構築する十字アレー観測網の維持を行いながら,プ

レート収束域の地殻活動を空間的に明らかにする.

 

  (g) この課題の実施担当連絡者(氏名、電話、FAX, e-mail)

   金沢敏彦

    東京大学地震研究所地震地殻変動観測センター

    〒113-0032 文京区弥生1-1-1

    電話(dial in) 03-5841-5780 内線 25780