1999.11.25 |
No.0216 (1)実施機関名 京都大学 防災研究所 (2)実施内容 (a) 新建議の項目 3.(2).ウ (b)課題名 比抵抗不均質構造の時間的ゆらぎモニターのための高感度比抵抗変化計の開発 (c)関連する新建議の項目 1.(2).エ 2.(1).エ 2.(1).オ (d)平成13年度の到達目標 ・GPS基準信号を用いた観測システムの安定性を確認すると共に、ボアホール用の電極の検討を行ない、浅部での試験観測を実施する。距離をとって設置した、送信部と受信部の光ケーブル接続によるデータ処理のリアルタイム化を行なう。 (e)平成13年度の実施計画の概要 ・GPS基準信号を用い、高感度比抵抗変化計の送信部と受信部の分離をすると共に、長スパン化をはかる。 (f)全体計画のうち平成13年度の計画の位置づけ 全体計画では、活断層深部およびその周辺の流体の挙動の解明をめざし、活断層深部およびその周辺の比抵抗の不均質構造の把握を行ない、その不均質構造の時間的ゆらぎを高感度でモニターするため、電場・磁場・比抵抗変化を総合的観測するシステムの開発・試験観測を行なう。平成12年度までは、「活断層深部およびその周辺の不均質構造と流体の挙動の解明」として、比抵抗の不均質構造の把握の部分と合わせて「準備過程における地殻活動」等で概算要求していたが、13年度以降は、「地殻活動シミュレーション手法と観測技術の開発」の 「ウ.地殻深部における計測技術の開発と高度化」での概算要求とした。本研究では、電場・磁場・比抵抗変化を同時観測するための総合システム構成ユニットの内、位相検波方式を用いた高感度比抵抗変化計のユニットの開発をその中心に据える。電場・磁場の計測技術としては、現時点のものでボアホール観測にも応用できるものがあるためである。開発にあたっては、特に、以下の2点を中心におく。1)電極は接地抵抗が低く安定な電極を開発する。2)参照信号にGPS信号を活用し多孔内電極群を組合せた長スパンでの立体的観測をめざす。こういったことから、kmオーダー電極スパンで0.001%の比抵抗変化の安定した検出が可能な装置の開発し、さらに、観測された比抵抗変化が、ごく表層ではなく、深部に原因を持つことを示すことができる評価システムの構築(このため、観測域周辺での精密な比抵抗不均質構造の把握は欠かすことができない)をおこなう。したがって、平成13年度の位置づけは、「参照信号にGPS信号を活用し多孔内電極群を組合せた長スパンでの立体的観測を可能にする装置システム」の構築と評価である。 (g)この課題の実施担当連絡者 氏名:大志万 直人 TEL: 0774-38-4202 FAX: 0774-38-4190 e-mail:g53032@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp osman@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp |