1999.11.25

No.0308

(1)実施機関名

北海道大学大学院理学研究科附属地震火山研究観測センター

(2)新建議の項目

4.(4) 国際協力の推進 

(a)課題名

地震に関連する微小地下水温変化の検出

(b)関連する新建議の他の項目

(c)平成13年度の到達目標

中国の地震多発地帯に水晶発振式精密地下水温計を設置し、観測を開始する。

d)平成13年度実施計画の概要

北海道大学が用意する水晶発振式精密地下水温計を中国に設置する。河南省安陽、四川省西昌太和、遼寧省朝陽市建昌県、遼寧省丹東 江蘇省無錫、河北省沙城などにこの観測に適する井戸があり、内陸地震の地震活動度や観測の継続の容易さなどを中国側と打ち合わせて、このうち設置点を決める。

参加人数は約7名。

(e)全体計画のうちの平成13年度の計画の位置づけ

北海道大学で開発された水晶発振式精密地下水温計は、1/1000℃の地下水温の変化を測れるもので、地震の発生に関係した地下水の動きを捉えることができ、すでに雑誌Natureに論文が発表されるなど、業績も得ている。本計画は、この水晶発振式精密地下水温計を地震発生の多い、あるいは特異な地震が起きる国々に設置して、研究をすすめるものである。13年度は中国に設置し、以降アイスランドにも設置して、地震予知研究に役立てる。

(f)この課題の実施担当連絡者

島村英紀 電話011-706-3528FAX011-746-7404

e-mail: shima@lobs.sci.hokudai.ac.jp