1999.11.25 |
No.0310 (1)実施機関名 北海道大学理学研究科 (2)実施内容 (a)新建議の項目 1.(1) 定常的な広域地殻活動 (b) 課題名 琉球海溝から台湾にかけての海底地殻構造と地震活動 (c) 関連する新建議の他の項目 1.(1)ア・ウ、(2)イ・ウ・エ (d) 平成13年度の到達目標 琉球海溝付近において海底地震計による地殻構造調査を実施し,琉球大学、台湾の研究機関がそれぞれの陸上に設置する陸上地震計と連携して自然地震のトモグラフィー 実験も行なう。同時にE型超長期型海底地震計を設置し,過去の大地震震源域での詳 細な地震活動と地殻構造調査との関連性を精査する. (e) 平成13年度実施計画の概要 7月に海底地震計約30台を設置し、エアガンを震源とする人工地震による地殻構造調査を実施する.その後9月頃まで自然地震観測を行う.またE型超長期型海底地震計を2台を同時に設置し,約1年間地震観測を継続する。場所は沖縄本島から台湾にかけての海域。参加人数は約10名.地震波速度および減衰構造の推定を行い、海域の地殻構造と地震活動との関係を明らかにする. (f) 全体計画のうちの平成13年度の計画の位置づけ。 観測対象地域では、日本周辺の海溝ではいちばん理解が進んでいないところであるが、北海道大学の研究者たちは他大学と協力して二回にわたる日独共同海底地震観測、鹿児島大学との毎年の共同海底地震観測を通じて、理解を深めてきた。また、台湾大地震が起きたこともあり、この海域でのプレートとその運動の理解は地球科学、また地震予知研究に欠かせない。平成13年度では,エアガンを用いた人工地震による地殻構造調査を行う.また台湾東方沖の海域でE型超長期型海底地震計による約1年間の自然地震観測を行う。これらの調査で得られた解析結果を用いて,正確,かつ詳細なプレートの速度構造と地震活動を推定する。 (g) この課題の実施担当連絡者 高波鉄夫 電話:011-706-4492、 FAX:011-726-7240または011-746-7404、 e-mail: ttaka@eos.hokudai.ac.jp |