2000.1.5 |
No.0314 (1)実施機関名 北海道大学理学研究科,弘前大学理工学部,東北大学理学研究科,東京大学地震研究所,名古屋大学理学研究科,京都大学理学研究科,京都大学防災研究所,九州大学理学研究科,鹿児島大学理学部,神戸学院大学人文学部,高知女子大学生活科学部,富山大学理学部,国立天文台地球回転系,防災科技研地震調査研究センター (2)新建議の項目 1.(3)直前過程における地殻活動 (ア)前駆現象の発現機構に関する観測研究 (a)課題名 地殻変動連続観測データの評価と歪み計センサーの高感度化 (b)関連する新建議の項目 1.(2)ア,イ; 1.(3)イ; 2.(1) (c)平成13年度の到達目標 全国の地震予知研究計画で進められてきた横坑による地殻変動連続観測データ各観測点の「地殻変動S/N比」の評価結果に基づき,四半世紀にわたる連続観測データのデータベース化を図り、これまでの異常変動観測例についての追試および新たな解析方法の試みができるようする.評価結果から,北から南までの好条件の観測壕を中心に,10ヵ所程度の基準的高感度広帯域歪み観測点を展開する. (d)平成13年度実施計画の概要 四半世紀にわたる連続観測データのデータベース化を図り、これまで観測された異常変動の追試と検証を行う.開発された高感度歪み計センサーを全国に,10ケ所展開して,その準即時的データ監視を立ち上げる. 実施にあたっては,平成12・13年度の科学研究費基盤研究(A)「全国地殻変動連続観測データの統一的評価とデータ公開・高精度化システム開発」(研究代表者:北大院,笠原稔)を申請してある.参加人数31名. (e)全体計画のうちの平成13年度の計画の位置付け この計画では,最終的には,これまでの横坑連続観測データのすべてを網羅しての評価を行うと共に,それらのデータの準リアルタイムな公開方式を確立する.同時に,1995年以降急増しているボアホール方式の地殻変動データも同様な評価を行い,近い将来の地震予知研究における地殻変動連続観測の新しい方式を確立することを目標にしている.これは,地震調査研究基本法の制定により,地震予知関連データの一元化が求められ,微小地震データに関してはすでに気象庁に取りまとめられているが,地殻変動連続観測データについても,「有効なデータ」を準リアルタイムで提供する方法の運用試験をすすめる. 歪み計は,DC成分まで平坦な震動特性をもっており,この計器の感度を1桁あげることにより,震源近傍に位置する観測点では,地震発生準備段階の震源核形成や準静的直前滑りの観測が可能になりうると同時に、地球自由振動をこれまで以上に多くのモードを観測できる可能性もあり,歪計センサーの高感度化をすすめる.その結果得られらたセンサーを,北から南までの好条件の観測壕を中心に,10ヵ所程度の基準的高感度広帯域歪み観測点tpして展開する. (f)この課題の実施担当者連絡者 笠原 稔(北海道大学理学研究科,地震火山研究観測センター) 電011-706-3591,Fx011-746-7404,mkasa@eos.hokudai.ac.jp |