2000.1.6

No.1203

(1)実施機関名    鹿児島大学理学部地球環境科学科島弧火山講座

(2)新建議の項目 (数字の項目まで)

      (a) 課題名  1(2)準備過程における地殻活動

          「薄板フ゜レートの地殻内変形による応力蓄積過程」 

   (b) 関連する「地震予知のための新たな観測研究計画の推進について」

    (以下、新建議)の他の項目 (新建議のカタカナの項目まで)

      (2)準備過程における地殻活動

       イ.地震多発地帯での応力蓄積過程と揺らぎの検出

         (海溝フ゜レート境界地震は除く.内陸地震のみに関係)

      (3)直前過程における地殻活動

       ア.前駆現象の発現機構に関する観測研究

         (内陸地震のみに関係.厚板弾性フ゜レートの考え方ではなく

          空隙の多い薄板フ゜レートを考慮している)

      (c) 平成13年度の到達目標

      「内陸地震に関する地殻変動モテ゛ル」の作成と理論化

       九州地方では薄板フ゜レートにより本州中央部の地震発生過程とは異

       なる.

       発達する面積歪みの周りで、剪断歪みが卓越する傾向が明らかになり、

       地震発生は地殻表層のテクトニックスを反映しつつ、横ずれや逆断層な
       どを生じている.

       これを理論化することと九州以外の地域でもこの現象を新たに発見する

       こと  

      (d) 平成13年度実施計画の概要(実施済みのものを含む)

      宮崎南部の左横ずれ断層の観測

      豊後水道でのGPSによる九州四国間での観測から北西進のフィリッヒ
      ン海フ゜レートと
南東進のユーラシアフ゜レートの相対速度の検出をする
      こと.

      (e) 全体計画のうちの、平成13年度の計画の位置づけ

      内陸地震に関する地殻変動モテ゛ルの理論と実測を実施する。関東東海

      とは異なった非弾性的変動なので独創性がある(宮崎南部の左横ずれ断層
      の観
測)

      豊後水道でのGPSによる九州四国間での観測はGSIネットを利用する

      が場合によったら測量する(豊後水道九州側では水準測量から隆起が認め
      られる).

      東南海南海地震前の茂木フェイズ(仮称)の九州版での観測である.これ

      により、地震発生前線が明瞭になると考えられる.

      (f) この課題の実施担当連絡者(氏名、電話、FAX, e-mail)

     田中  穣、鹿児島大学理学部地球環境科学科

            〒890-0065鹿児島市郡元1-21-35

            Tel:099-285-8136、Fax:099-259-4720

            tanajo@sci.kagoshima-u.ac.jp