(1)課題番号:0319
(2)実施機関名:北海道大学大学院理学研究科附属地震火山研究観測センター
(3)課題名: 地震に関連する微小地下水温変化の検出
(4)対応する新建議の項目:
4.本計画推進のための体制の整備
(4) 国際協力の推進
(5)「3.具体的な課題提案の背景」の項目:
(4)地震発生に対する地殻流体の役割
(4)ー1地殻流体の実体の開明
(6)関連する建議の項目 4.(2),(4)
(8)平成14年度の実施計画概要(予算・人員規模を含む):
ルーマニアに水晶発振式精密地下水温計を設置し、観測を開始する。北海道大学が用意する水晶発振式精密地下水温計をルーマニアに設置する。同国はブランチア地方(カルパチア山脈)によく起きるやや深い地震で、1977年には100km以上離れた首都が大被害を受けたこともあり、特異な地震が頻発するところである。また最近のルーマニア国立地震研究所での研究によれば、遠くない将来にまた大地震が起きる可能性が指摘されている。このため水晶発振式精密地下水温計を設置すれば、地震発生に関連した地下水の信号が捉えられる可能性が高い。また、ルーマニア国立地震研究所でも設置を望んでいる。人員規模8名.
(9)5カ年の到達目標にたいする平成14年度の計画の位置づけ:
北海道大学で開発された水晶発振式精密地下水温計は、1/1000℃の地下水温の変化を測れるもので、地震の発生に関係した地下水の動きを捉えることができ、すでに雑誌Natureに論文が発表されるなど、業績も得ている。本計画は、この水晶発振式精密地下水温計を地震発生の多い、あるいは特異な地震が起きる国々に設置して、研究をすすめるものである。14年度はルーマニアに設置し、15年度以降引き続き中国、アイスランドに設置して、地震予知研究に役立てる。
(10)この課題の実施担当連絡者
島村英紀 電話011-706-3528、FAX011-746-7404
e-mail:
shima@lobs.sci.hokudai.ac.jp