平成14年度第1回地震予知研究協議会議事概要

日時  平成14年7月15日(月)13:30〜18:00

場所  地震研究所第2会議室

 

出席者

東京大学地震研究所長                           教授  山下輝夫

東京大学地震研究所地震予知研究推進センター長               教授  加藤照之

東京大学地震研究所地震地殻変動観測センター長               教授  金沢敏彦

東京大学地震研究所地震予知情報センター長                      教授  阿部勝征

東京大学地震研究所企画部長                           教授  平田 直

東北大学大学院理学研究科附属地震・噴火予知研究観測センター長       教授  浜口博之

東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設長                  教授  長尾敬介

名古屋大学大学院理学研究科附属地震火山観測研究センター長           教授  藤井直之

京都大学防災研究所附属地震予知研究センター長               教授  梅田康弘

九州大学大学院理学研究院 附属地震火山観測研究センター長           教授  鈴木貞臣

弘前大学理工学部附属地震火山観測所長                   教授  田中和夫

高知大学理学部附属高知地震観測所長                       助教授 木村昌三

鹿児島大学理学部附属南西島弧地震火山観測所長               教授  角田寿喜

秋田大学工学資源学部                           教授  西谷忠師

鳥取大学工学部                            教授  西田良平

筑波大学地球科学系                               助教授 小林洋二

東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻                   教授  浜野洋三

東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻            教授  本蔵義守

神戸大学都市安全研究センター                       教授  石橋克彦

東京大学地震研究所                               教授  島崎邦彦

 

 

〔オブザーバー〕

文部科学省研究開発局地震調査研究課地震火山専門官            吉田秀保

文部科学省研究開発局地震調査研究課振興係                田上 洋

文部科学省研究開発局学術調査官(地震研究所・助教授)          吉田真吾

気象庁地震火山部管理課地震情報企画官                  横田 崇

気象庁地震予知情報課課長補佐                      上垣内修

独立行政法人防災科学技術研究所防災研究情報センター長          笠原敬司

国土交通省国土地理院地理地殻活動研究センター地理地殻活動総括研究官   村上 亮

北海道大学大学院理学研究科附属地震火山研究観測センター        教授  笠原 稔

東京大学地震研究所企画部                 客員助教授  山岡耕春

東京大学地震研究所事務長                        高橋忠世

東京大学地震研究所事務長補佐                      安岡邦信


(1)   報告

 

1.開会に先立ち、議長がオブザーバー参加者の紹介を行った。また、今期の地震予知協議会委員・議長、企画部、計画推進部会の委員構成について提案がった。前回議事概要()について、意見がある場合には会議終了までに申出ていただきたい旨の発言があった。

2.大学の法人化に関する情勢について(資料14−1−3)

大学の法人化に関する情勢に関し、法人化後の「研究経費について」「全国規模での共同研究の企画・立案体制」などについて山下所長から説明があった。

3.地震予知のための新たな観測研究計画の実施状況等のレビューについて(平成143月)文部科学省吉田オブザーバー、本蔵委員、平田委員から説明があった。(資料14−1−4)

4.データの流通体制について(平成146月)(資料14−1−5)

平田委員から、新たなデータの流通体制のあり方に関する説明があった。また、三者間(東大地震研究所、防災科学技術研究所、気象庁)の協定書を現在作成中である旨の付言があった。「地震に関する基盤的調査観測等の結果の流通・公開について」の公開と意見募集について平田委員、文部科学省吉田オブザーバーから説明があった。

5.地震予知研究協議会外部評価の進捗について(資料14−1−6)

 地震予知研究協議会外部評価の進捗について平田委員から説明があった。

打ち合わせは計5回実施した。あと2回程度行い9月中には終了させる予定である。その後、外部評価委員会がレポートを作り、地震予知研究協議会として受け対応することとなる。予知協としての次期計画(案)を出したいのでそれまでには中間報告などで準備することとなる。 

6.防災研究フォーラムについて(平成14628日)(資料14−1−7)

 6月28日に会議があり、入倉、中川、山下、平田、中田、石田、笠原などで議論した。準備会は出来ているが、次回以降の企画・運営など未定である。

7.その他

1.パイロット的な重点的調査観測(資料14−1−8)

 パイロット的な重点的調査観測として2箇所を選び、8月にスタートする。地震調査研究推進本部のプロジェクトであるが、大学関係者が多数参加している。

2.大都市圏地殻調査研究計画(資料14−1−9)

 文部科学省が、平成14年度から実施している「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の4つの研究開発課題のうちの一つとして「大都市圏地殻構造調査研究」が実施されることが、資料に基づいて報告された。地震研究所が代表機関となり、他に京大防災研、防災科研がコア機関になり、全国共同利用研の機能を活用して実施する。

 

(2)   議事

1.平成14年度地震予知研究協議会、企画部、計画推進部会の体制について(資料141−2)

今期の地震予知協議会委員・議長、企画部、計画推進部会の委員構成について原案どおり了承された。

2.平成13年度年次報告(資料14110

 企画部(平田委員)から提案があり、原案どおり承認された。なお、この報告書は今月中に印刷に回すので、字句の修正等を希望する場合は速やかに企画部に連絡するよう依頼があった。

3.平成14年度計画(資料14−1−11)

 企画部(平田委員)から提案があり、原案どおり承認された。なお、この報告書は、平成141月に各計画推進部会から提出されたものが基本となっている。5ヶ年計画中の4年目の内容であり、HPに掲載する旨説明があり、了承された。

4.次期地震予知研究計画(資料14−1−12、13)

 各大学センター等、気象庁、国土地理院、防災科学技術研究所から、今後の取り組みについてそれぞれ報告・説明があり、質疑応答を行った。

○気象庁横田オブザーバー「気象庁の地震に関する情報の現状と今後」

○国土地理院村上オブザーバー「国土地理院の地震予知調査・研究の現状と次期計画に向けての考え方」

     笠原オブザーバー(防災科学技術研究所)「高感度地震観測網(Hinet)の現状と展望」

     各大学からの報告

(北大笠原)理学研究科と相談。センターの学生定員を移すということは理学研究科自身が小さくなることとなるので、大きな改革は行わないが、なお、検討してゆくものであるとした。中期計画の中に表さなければならない。

(弘前大田中)東北3大学(秋田・岩手・弘前)の工学部連合という大問題がある。技官を入れて3名の定員であるが、この観測所は観測点を地震7点(県・市)、火山(4点)を担当しており、そのことに変化はおこらないと考えるが、何も決まっていない。

(秋田大西谷)「地震に関係したパラメータの相互関係の研究」

北東北大学構想。単位互換が始まっている。センターがない。研究としては電磁気関係で計画を進めている。

(東北大浜口)「次の5ヶ年に向けた東北大学の地震予知研究計画」

体制が変わらない前提での資料である。9の附属施設中植物関係は大学の新設センターに移行を検討。7の施設をどうするか?7つでまとまるか?地球物理系2つがまとまっても30名くらいにしかならない(まだ小さい)。条件がわからないから9月までに出せといわれている。考えられる案を羅列し検討を開始したところで、現状は理学部としての話である。

(東大理長尾)理学系からは離れない。地震・火山噴火研究を従来どおり行う。

(東大震研)

(阿部)「地震予知情報センターの次期地震予知計画」

(平田)「地震予知研究時期計画(企画部案)」

(金沢)「地震地殻変動観測センターの次期地震予知研究計画に向けての取り組み」

(加藤)「地震予知の次期計画策定に向けて地震予知研究推進センターからの提案」

(名大藤井)「将来構想、協議会(企画部、計画推進部会を含む)の体制について」

「東海総合観測計画  来るべき東海・南海地震の準備過程解明のための総合観測研究計画」

(京大梅田)「次期地震予知研究計画提案」

(鳥取西田)「山陰地方の地震活動帯と空白域の深部構造に関する研究」

(高知木村)「地震予知のための次期観測研究計画について」

(九大鈴木)「地震予知観測研究センターの現状と将来計画」

(鹿児島大角田)「鹿児島大学の次期計画課題の提案」

 

各大学からの報告後、平田委員から、明日のシンポジウムは、次期予知計画作成の考え方・前書がどうなるかを決め、今年の秋に次期予知計画の目次を決めるという日程を念頭においた内容になるので、協力願いたい旨の発言があった。

 

次回開催は101日(火)予定

 

配布資料

14−1−1 平成13年度第3回地震予知研究協議会議事概要(案)

14−1−2 地震予知研究協議会委員、企画部委員、計画推進部会長名簿

14−1−3 法人化後の大学附置の全国共同利用研究所・センターの研究経費および全国連携にかかわる研究活動の企画・立案等について

14−1−4 地震予知のための新たな観測研究計画の実施状況等のレビューについて(報告)、科学技術・学術審議会 測地学分科会地震部会、平成14年3月

14−1−5 高感度地震観測データの流通の促進とインターネットを通じた公開の開始について

14−1−6 外部評価の進捗について 

14−1−7 防災研究フォーラムの設置について

14−1−8 パイロット的な重点的調査観測

14−1−9 大都市大震災軽減化特別プロジェクト「大都市圏地殻構造調査研究」の研究計画の提案について

14−1−10 平成13年度年次報告(案)

14−1−11 平成14年度計画(案)

14−1−12 次期地震予知研究計画提案資料

14−1−13 地震予知研究協議会拡大会議 −次期計画検討シンポジウム − プログラム -