3.8 高エネルギー素粒子地球物理学研究センター

教授 相原博昭(兼任), 大久保修平(センター長), 田中宏幸
助教 宮本成悟, 武多昭道
外国人客員研究員 Carsten Rott (韓国 Sung Kung Kwan University)
特任研究員 保科琴代, 西山竜一
学術振興会研究員 山崎勝也
大学院生 草茅太郎(D3), 仲達大輔(D2), 高木悠(D1), 長原翔伍(M1)

本センターの設置目的は,宇宙線ミューオンやニュートリノ等の高エネルギー素粒子を用いて,これまでにない高い分解能(10-100m程度)で断層や火山などの固体地球内部を透視し,地震・火山現象の解明と防災・減災に貢献することである.そのためには素粒子透視技術(ラジオグラフィー)の一層の高度化が必要となる.とくに素粒子検出デバイス開発に対しては,小型・軽量・低消費電力という野外観測からの要求に応えつつ,一方で空間的にも時間的にも高い解像度を確保することが,世界の中でのリーディング・エッジを今後も確保することが欠かせない.また,一方でこれまでは火山に限定されてきた応用分野を,地震断層等にも広げていくことが望まれてきた.これらのことを念頭に,当センターで進めてきた研究活動を以下に述べる.