011年東北地方太平洋沖地震後の釜石沖繰り返し地震の地震サイクルシミュレーションの1例.(a) M-t図.○:観測,■:シミュレーション.(b) M9直後の地震の地震時滑り分布.(c) 5番目に発生した地震のすべり分布.
外核の化学組成の違いによるニュートリノ振動確率の変化. 40億eVのエネルギーを持ったニュートリノが地球の中心を通過したときのニュートリノ振動をシミュレーションした結果.ニュートリノは地球を通り抜けていく間に,ミュー型(赤)から電子型(緑)へ,またミュー型へと変化していく.実線は外核の組成が鉄(Fe)100%の場合,破線は鉄に2%の水素(H)が混ざった場合で,検出器で捉えられるミュー型と電子型の割合は10%程度変わる.
ミューオグラフィーと重力の統合逆解析によって得られた昭和新山の3D密度構造.(a) 昭和新山周辺の地形図.色のついた四角い点は重力観測点で,色の違いは重力異常値を表す.Mと記された青い点はECC設置点を示し,青い直線で囲まれた東側の領域はミューオンで観測できる視野を示す.(b)ECCによるミューオン観測によって決定された平均密度値とそれに伴う誤差.(c) 統合逆解析により求められた3次元密度分布.青い直線はミューオンの到来経路を示し,赤い点は重力観測点を示す.
(a)Stromboli火口周辺の地形図.白い線が放射状に出ている点が,検出器設置点で,白い線は典型的なミューオンの飛跡を示す.白い丸で囲まれた点は,ミューオン余剰が観測された北東クレーターを表す.(b)山体の密度を2.2g/cm3で一様であると仮定した時のミューオン数期待値と観測値のずれ.横軸・縦軸はそれぞれ方位角・仰角のtangent,等高線は山体の厚み(m),色の違いは,期待値と観測値のずれを表し,赤いほど観測値の余剰を意味する.ビンサイズは縦軸・横軸共に0.020であり,火口付近での空間分解能に換算すると10mである.
桜島火山の昭和火口近傍を透過するミューオン・フラックスの時間変化. ただし、時間軸は噴火時刻を基準(0)にした経過時間にとっている.(a) 火口底より上方100mまでの領域をとり、53回の爆発について積算した結果.水平の太い実線は観測期間内の平均値を表す. (b)火口底より下方100mまでの領域についての積算結果. (c) (a)(b)などのデータをもとに再構成した、ミューオン・フラックスの時空間変動(昭和火口を含む断面).黄色→オレンジ→赤色になるにしたがい,ミューオン・フラックスが減少の度合いを強める.すなわち,赤みが増す領域ほど、平均密度が大きく上昇していることを示している.
ボアホール設置型ラジオグラフィーの実証実験(旧型)検出器と新型検出器の概略図.宇宙線ミューオンがシンチレータを通過するとシンチレーション光が発光する.新型検出器はそのシンチレーション光を波長変換ファイバーで集光して光電子増倍管に入射させる.光電子増倍管の信号は読出機器で処理される.(プラスチックシンチレータ,波長変換ファイバー,ケーブルなどの本数は簡単のため省略した)