3.8.3 国際活動

(a) Muographers 2017 IM2N Symposium

東京大学は5月19日、宇宙に由来する素粒子ミューオンを用いた革新的透視技術を用いた社会インフラの安全性向上と自然災害の防災および軽減に向けてハンガリー大使館において開催された「ミュオグラファーズ2017: IM2Nシンポジウム」の中で、ノーベルト・パラノビッチハンガリー大使の隣席のもと、日ハンガリーのパートナーとの合意書に調印した(http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/topics_z0508_00046.html)。この合意は、本学地震研究所とハンガリー科学アカデミーウィグナー物理学研究センターとの間で2015年及び2016年にそれぞれ締結された学術交流協定及び知的財産協定に続くものである。ICT分野で世界をリードするNECがその先進人工知能技術を使ったデータ解析を通して、輸送の安全確保や防災分野でソリューションを探すことで、ミュオグラフィに社会価値を加え、新しい市場の開拓などにおける協力関係を構築することを目的としている。日ハンガリーより60名の参加があった.

(b) 国際特許 共同出願

2017年4月、東京大学とハンガリー科学アカデミー・ウィグナー物理学研究センターは「Muography Observation Instrument」のタイトルにてPCT出願を行った.PCT出願とは、ひとつの出願願書を条約に従って提出することによって、PCT加盟国であるすべての国に同時に出願したことと同じ効果を与える出願制度である。

(c) Muographers 2018: General Assembly

ミュオグラファーズ2017: 総会 を2017年10月2日,会場: フランス大使館, 主催: Muographers, 企画運営: 東京大学,フランス地質調査所で開催した。日欧の科学者が未知の構造に洞察を得るために実施したミュオグラフィ観測結果についてプレゼンテーションを行った。7か国21機関より70名の参加があった.総会の中で東京大学、フランス地質調査所はミュオグラフィを使った災害リスク軽減に対する協定に調印した(http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/topics_z0508_00062.html)。在京フランス大使館で開催された調印式に臨席したフレデリック・ヴィダルフランス高等教育・研究・イノベーション大臣はミュオグラフィ研究の多様性が作り出す日仏間の人的交流の更なる活発化に高い期待を示した。 東京大学地震研究所とフランス政府機関との覚書は小原一成所長とピエール・トゥロア副CEOによって調印された。

(d) 大阪市立科学館:ノーベル賞展

大阪市立科学館主催,東京大学地震研究所,ハンガリー科学アカデミーウィグナー物理学研究センター,駐日ハンガリー大使館,在阪ハンガリー名誉総領事館,関西ハンガリー交流協会他後援で「ノーベル賞」をテーマにした展示会が大阪市北区の大阪市立科学館で2017年9月16日(土) ~12月17日(日)の日程で開かれた.その中で日ハンガリーの国際連携による第3世代ミュオグラフィの最新技術を紹介、その様子は、BSジャパンで報道された。