3.5.6 都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト:サブプロジェクト①首都直下地震の地震ハザード・リスク予測のための調査・研究

首都圏に震災をもたらす大地震に関して、東北地方太平洋沖地震以降の新たな地震像を解明するとともに、大規模シミュレーション数値解析法を開発し、都市の詳細な地震被害評価技術を開発して災害軽減策の検討に供するための研究を進めている。このために、「(1)南関東の地震像の解明の研究」と「(2)観測に基づく都市の地震被害評価技術の開発」の研究を実施する。(2)については、巨大地震津波災害予測研究センターが実施している。文部科学省受託研究として、2012年度から2016年度まで実施された。

(1)南関東の地震像の解明

「首都直下地震防災・減災特別プロジェクト(2007-2011)」で設置したMeSO-netの観測データを利用して、首都圏のプレート構造の解明を進め、南関東下のQ構造を解明した。更に、プレートの詳細な構造と2011年3月11日以降活発化した地震活動の関係を明らかにし、将来発生が予想される首都直下地震の地震像(地震規模、地震発生頻度、発生場所)を検討した。