3.12.8 インターン学生の受け入れ・国際共同研究

理学部によるサマーインターンシッププログラム(UTRIP)の学生(ウクライナ)を6月から7月の6週間受け入れた.地震研国際室主催のさくらプログラムの参加者3名(台湾・インド・インドネシア)を7月に20日間受け入れた.理学部のチリ・ブラジルとの連携による理工フロンティア人材の育成(SEELA)に参加したチリ・カトリカ大学の大学院生を2名(11月に修士課程学生3週間,1~3月に博士課程学生)受け入れた.建築研究所国際地震工学センターの研修生(政策研究大学院大学の大学院生)を6月から8月まで受け入れ,修士論文の指導を行った.

IPGP との共同研究として,昨年度に引き続き琉球列島におけるサンゴ・マイクロアトールの調査を行った(3.12.7参照).このために,9月にIPGPの研究者と大学院生が来日して,宮古島・石垣島・西表島などで調査地域・サンプルの選定を行った.

JSTによる戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)の日米共同研究「ビッグデータと災害(研究代表者:計宇生国立情報学研究所教授)」の研究を継続した.米国側はアリゾナ州立大学の研究チームである.2017年度の成果としては,ドコモのビックデータであるモバイル空間統計データを用いて、地震発生直後の携帯通話需要の時空間推定手法を開発し、熊本地震の前震、本震ならびに地震発生時間との関係などを解明し、ドイツで開催されたIEEE ICT-DM2017国際会議において発表した。2017年度は最終年度であるため、日米合同の成果発表会において3年間の成果発表が計代表から実施された。

国際深海科学掘削計画(IODP)による南海トラフ地震発生帯掘削(NanTroSEIZE)による掘削航海に共同首席研究者として乗船し,熊野沖南海トラフ先端部付近のプレート境界断層を貫通する孔内地震・地殻変動観測所の設置を行った.また2018年度に予定されている,同地震発生帯固着域への超深度掘削の実施計画を,プロジェクト調整会議にて決定した.