1. はじめに

本年報では、東京大学地震研究所の2023年度における研究・教育活動の全般について報告します. 地震研究所は,教員が72名,研究員が16名,大学院生が73名,技術・事務サポートスタッフが83名(2023年12月31日現在)在籍する,地震学・火山学及び固体地球科学における世界最大級の研究所です.これらのメンバーにより進められた幅広い研究教育の活動をまとめたのが,この年報です.部門・センター毎に主な研究成果をとりまとめ,教員,研究員,技術職員毎に研究成果・学会活動・教育社会活動を記載しています.

これまで活動の取り纏めにあたり,地震研究所独自の業績データベースを利用してきましたが,2022年度からは科学技術振興機構(JST)の Research Mapを活用しています。

地震研究所では,これまでのサイエンスプラン2009Rのレビュー,Scientific Grand Challenges,新たな中期的サイエンスプラン,人材育成・教育、社会との関わり,研究-教育-社会環境への対応,共同利用・共同研究拠点としての活動および実施体制について議論し,新たな将来計画FP2022を提案しました.そして,2022年11月に外部評価を受け,その具体的な実施に向けた組織整備(改組)の準備を進めています.