4.1 広報アウトリーチ

室員 木下正高(室長),石山達也,加藤尚之,篠原雅尚,古村孝志,前野深,中川茂樹,藤田航平
特任専門職員 福井萌
技術補佐員(派遣) 柴田智子

大学の附置研究所であり,防災・減災に関連する研究が目的のひとつとなっている地震研究所にとって,研究成果の社会への還元は重要な使命の一つである.地震研究所では,従来から,広報誌の発行,公開講義・一般公開などの広報活動を行ってきたが,1999年の外部評価を受け2003年に所外の関係機関から招聘した助教授および教授会メンバー数名からなる「アウトリーチ推進室」を設置し,組織的にアウトリーチ活動に取り組む体制を整えた.2008年度からは,広報とアウトリーチの双方に関わる問題に活動範囲を広げ,2010年度の改組に伴い「広報アウトリーチ室」と改名した.その後,2012年度から2013年度始めにかけて,緊急時において組織として責任ある情報発信を行うために,広報アウトリーチ室のあり方を再検討し,2013年度以降,緊急時における情報発信の責任体制・指揮系統を明確にした体制を確立している.

2023年は,2020年から続く新型コロナ感染がほぼ終息したことを受けて,通常の業務を行った.講義や施設見学,研修の訪問者の受け入れは,40施設から合計1766名と,2021年の2件,2022年の16件から大幅に増加した.うち3件はドイツ,インド,台湾からの訪問であった.またEGU,JpGU,地震学会での展示ブース出展を対面で実施した.7月23日,30日には,関東地震100周年記念シンポジウムが安田講堂で開催され,それに合わせて安田講堂入口にて地震関係のパネル等を展示した.