平成20年度地震研究所職員研修会報告

研修運営委員会

 平成20年度地震研究所職員研修会が,平成21年1月28日(水)〜30日(金)の3日間にわたり開催された.ここにその内容を報告する.

1. 研修会の概要
 今年度の職員研修会は日常的な業務報告や技術発表をおこなう「技術発表」(初日,3日目)と「所外研修」(2日目),特別講演として2題目及び環境安全本部から「薬品管理」についての講演(3日目)が加えられ, 3日間の日程で開催された.

 3日間の参加者は28日の技術発表,30日の特別講演日が36人,29日の所外研修が34人だった.全日程参加した技術職員は34人で(内訳所内25人,所外9人:九州大学1人,,京都大学4人,名古屋大学3人,弘前大学1人),所外技術職員を代表して九州大学の内田和也氏,又所内技術職員を代表して総合観測室の平田安廣氏に大久保所長より修了証書が授与された.

2. 技術発表会
 技術発表は計11題目,うち所外からは2題目の発表があった.「首都直下地震防災・減災特別プロジェクト」に関しては装置の製作,地震観測点の設営,観測網の概要等関連した発表が行われた.又,国外での観測の話,他機関の発表,観測所の紹介等興味深いものだった.詳細については資料1.「研修会プログラム」を参照されたい.

3. 所外研修会
 2日目は防災科学技術研究所において講演および施設見学が行われた.その後移動し,地震研究所筑波地震観測所の見学が行われた.
 防災科学技術研究所では岡田理事長,小原地震観測データセンター長、汐見高感度地震観測管理室長,鵜川火山防災研究部部長による講演が行われ,防災科学技術研究所職員の参加も多くみられた.午後は4班に分けてデータセンター棟,研究交流棟,K-net観測点,収録装置保管庫を順次見学した.また昼食は防災科研の職員も参加して行われ交流を深めた.こちらについても詳細は資料1.「研修会プログラム」を参照されたい.
 筑波地震観測所は古い歴史を持った観測所で現在無人観測所となっている.施設,地震計室等の見学を行った.

4. 反省
 研修運営委員会では議論を重ね,アンケート等も行い内容を検討していった.今年度は技術発表を初日に持ってくることで,その後の懇親会で発表について意見が交わされ議論を発展させるよい機会となった.また終了後,所外の人向けにラボツアーを企画したところ所外9人は全員参加し,計14人の参加となり好評を博した.発表は所内,所外を問わず多く参加されることを望む.

5. 最後に
 各大学や関連機関の施設長には,所属の職員に地震研究所職員研修会への参加を奨励していただきありがとうございました.3日間にわたる開催期間中は所長,事務長をはじめ各センター長,各部門主任,事務部の皆様には様々なご支援とご協力を頂きました.ここに記して深く感謝致します.

※ 平成20年度 研修運営委員 ※
 酒井慎一(委員長)、中谷正生(副委員長)、橋本信一(実行委員長)、田上貴代子(実行副委員長)、坂守、井本良子、芹澤正人、宮川幸治、渡邉篤志
 

 
 

 

技術発表会

 

 

防災科学技術研究所見学


 

 

筑波観測所見学

 

 

修了証書授与