武井 康子,川勝 均
「固液複合系のダイナミクス」と題して,前半は
固液複合系の物性・ダイナミクスの系統的な扱い,
後半は
固液複合現象の実験場としての火山の地震学,
を学ぶ.
<<前半>>
「固液複合系のミクロからマクロまで」(6回,武井担当)
地球内部でメルトや水などの流体相が存在している領域の
弾性やレオロジーなどの基本的力学物性と,
地震波伝播や流体移動などのダイナミクスを学びます.
特に,多結晶体としての岩石が示すミクロなふるまいから,
連続体近似で取り扱えるようなマクロなふるまいまでを取り上げ,
ミクロとマクロのかかわりを理解することを目指します.
第1-2回 固液複合系の力学物性の基礎
(ミクロな構造と物性,場の不均質,界面・粒界,など)
第3-4回 固液複合系のダイナミクスの基礎(マクロな力学変数と運動方程式系)
第5回 応用1 波動伝播のダイナミクス
第6回 応用2 固液分離のダイナミクス
<<後半>>
「固液複合系震源論(火山地震学)」(6回,川勝担当)
火山周辺で観測される様々な“不思議な”地震波形を系統的に説明する試み:
火山性地震動の記述,
火山性地震震源論(モーメントテンソル,シングルフォース震源),
(Chouet et al 2003)
火山性微動震源論(共鳴震源,流動震源),
火山性地震観測論(アレイ観測,広帯域観測),など.