地震は新しい破壊面を作るのはまれで,地震にとっては,既存の弱面・断層をすべる方が楽(!)である
様々な岩石のデータをいっしょにプロットしてあるが,きれいな直線に乗る関係は一定
法線応力<2kbar tau = 0.85 sigma_n
法線応力>2kbar tau = 0.5 + 0.6 sigma_n
tau 剪断応力, sigma_n 法線応力
(Byerlee の法則と呼ぶことがある)
剪断応力から法線応力に摩擦係数を掛けたものを引いたものをクーロン応力と呼ぶ:
(クーロン応力) = (剪断応力) − (摩擦係数)x(法線応力)
このクーロン応力が断層面上である大きさを超えるときに破壊が起きるのを,
クーロンの破壊条件 という.
クーロン応力の変化(DCFF) を見積ることで,地震の起き易さ・起こり難さの変化が評価できるという
考え方があり,地震の長期予測・余震の予測などに役立つという期待がある.